12月2日に五月台で講演会を行うニュースキャスターの 星 浩さん 五力田在住 63歳
一人ひとりが考え次代へ
○…平日深夜のニュース番組でキャスターを務める一方、12月には地元自治会に請われ2回目の講演会を行う。「60歳を過ぎてから地域貢献をしようと思い、少しずつ輪を広げている」とにっこり。前回講演は質問が殺到し「この地域の人は世間への意識が高くプレッシャーも感じるが、地域活動をまわすサイクルの1つになれば」。
○…福島県出身の「わんぱくで遊んでばかりな少年」は、東京大学で国際政治を学び卒業後は新聞記者に。ペンを手に取り、消費税導入や政権交代など国内の転換点を伝えてきたほか、ワシントン特派員も経験した。60歳の節目にキャスターに転身。2年半の間、熊本地震や西日本豪雨の被災地、大統領選挙中の米国等にも足を運び、現地の受け止め方を報道してきた。心がけるのは、事実とニュースの価値を通り一遍にせず伝えることだ。
○…麻生区には白山の団地に住んだことをきっかけに30年以上暮らす。麻生川の桜並木や緑の多い王禅寺ふるさと公園に安らぎを感じているという。平日は夕方からスタジオに向かい翌日に帰宅する生活。休日に妻と近所を散歩することや4歳の孫と遊ぶことがリフレッシュだ。「この前は一緒によみうりランドに行って。孫と遊ぶのが唯一の楽しみ」と目を細める。
○…「時代の大きな節目なので伝えていく作業をしたい」と、平成の政治について執筆を考える。ジャーナリストの活動と重なるこの30年、日本は「少子高齢化が進み助け合う時代となったが、平等に楽しく生きられるシステムができていない」と分析。課題解決に向け「誰かに任せっぱなしにせず、我々一人ひとりができることを考え、次世代に良いものを残す工夫が大切」ときっぱり。地元の講演会は「自分で考える1つの機会をと思っている」。
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