麻生区 文化
公開日:2019.01.04
心を込めた”おじいちゃん”の味
市民サークル 男のおもてなし料理
リタイア後の男性を中心とした料理サークル「男のおもてなし料理」。“おじいちゃんたち”が、技術を高め、心をこめて料理を楽しんでいる。
料理始めるきっかけに
同会は、他の料理サークルにも所属する杉森正男さん(81)と、伊・仏料理の元シェフの南谷吾一さん(65)を中心に結成。ジム仲間の2人は、顔を合わせるたびに自然と料理の話に。次第に南谷さんは「プロの仕事とは違う、趣味のコミュニティーに参加したい」と考えるように。杉森さんの所属先が定員気味だったため、2人で新たな公開講座を2014年に実施。終了後に参加者からのサークル結成の要望もあり、南谷さんを会長に同年4月から活動を始めた。「男性も料理を始めようという意識づけになればと」と南谷さん。
月1回、麻生市民館で料理講習会を行う。食材の買い出しから始め、管理栄養士が考案したレシピを基に4品ほど作る。講習会の雰囲気について南谷さんは「シニアとは思えないほど声が飛び交い、プロの調理場以上に活気があふれている」といい、杉森さんは「欠席者も少なく、会に来ることが楽しいのだと思う」と笑顔で話す。
丁寧に作るのがおもてなし
講習会で作る料理は和洋中問わず多ジャンルで、郷土料理にも挑戦する。サークル名には「おもてなし」と付くが、南谷さんは「豪華な料理ではなく、丁寧に愛情を込めて作るのが『おもてなし料理』という意味をこめている」と話す。
会員23人の平均年齢は68歳。半数以上は料理未経験者だが、年間40品近くを作るため上達は早いという。中には食材や調理器具にこだわりを持つ会員も。杉森さんは「『これまで何もしなかったのに、料理するようになって驚いた』と奥さんに言われたという会員の話をよく聞く」と笑う。
今後挑戦したいのは「ソースなどじっくり時間をかけて作るもの」と南谷さん。時間制約もあり普段の活動では難しいが、年1回のサークル祭では作りたいという。調理技術の向上や良い食材選びを常に意識し「会員には自分が作った料理が一番だと感じてほしい」と目標を語る。
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