麻生区版 掲載号:2019年3月8日号 エリアトップへ

音楽療法セラピストとしてイベントスペースや福祉施設で「歌声家族」を主催する 近藤 文雄さん 王禅寺東在住 61歳

掲載号:2019年3月8日号

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人生60歳までリハーサル

 ○…歌謡曲やフォークソングなどを一緒に歌う参加型イベント「歌声家族」を主宰する。老人施設の催しから派生した企画で、区内では1月に交流空間リリオスで初開催。定員以上の来場者で賑わった。「歌が上手いとかじゃなく、雰囲気を喜んでもらえた」と、その場で3月の開催を決めた。

 ○…岐阜県出身。フォーク全盛時に音楽にのめりこみ、大学卒業後、家出同然で上京。リハーサルスタジオに押しかけて業界にもぐりこんだ。萩原健一や松田優作などのツアーに帯同した数年間は「機材車に寝泊まりしたり大変でしたが、夢のような時間だった」。83年にバンド「センチメンタル・シティ・ロマンス」のドラマーに抜擢され念願のプロに。加藤登紀子や中島みゆき、薬師丸ひろ子などのレコーディングやツアーに参加した。

 ○…2011年に音楽業界に区切りをつけて福祉の世界へ。介護福祉士や音楽療法セラピストの資格を取得するなどして新たな仕事に邁進した。現在は横浜市内の有料老人ホームに勤務する。「施設で音楽レクリエーションを担当した際、入居する方々の反応が良かったんです。音楽で人を喜ばせることができるなら、また一生懸命やってみようと」。家族のように一つ屋根の下で歌を歌おうとの思いで「歌声家族」をスタートし、東北の被災地でも活動を続ける。

 ○…今も音楽を通した交流ができていることを「すべては必然なのかもしれない」と感慨深げに笑う。人は独りになることが良くないという持論で「認知症予防やストレス解消になるんだから一緒に歌って元気になろうよって思います。人生60歳まではリハーサルで、本番はこれから。よき友に出会い、新しい自分が見つかるかもしれない」。自身にも言い聞かせながら第二の音楽活動は続く。

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