神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
麻生区版 公開:2019年3月15日 エリアトップへ

「川崎ものづくりブランド」に認定された理化学機器を取り扱う(株)ナガオシステムの 長尾 大輔さん 五力田在住 45歳

公開:2019年3月15日

  • X
  • LINE
  • hatena

可能性を開くのは情熱

 ○…区内片平で理化学機器の製造、販売を行う(株)ナガオシステムで渉外を担う。先月には社長で父の文喜さんが開発した「3次元ボールミル」が川崎ものづくりブランドに認定された。高速3次元回転により、2次元回転では不可能だった有機物と無機物の混合や分散などを可能にする。「バッテリーやエレクトロニクス材料、インク材や化粧品にも応用でき、身近な製品がよりよいものになる可能性がある」。そう語る姿は誇らしげだ。

 ○…福島で生まれ、5歳の頃に片平へ。技術者の父が作業する姿を見ながら「なんでぐるぐる回る機械で家族が食べていけるのかが不思議だった」。日本史が得意だった「文系」で、大学では経営学部に進学。6年ほど一般企業に努めた後に同社へ。入社後は「思っている以上に中小企業がやることが多くて驚いた」が、やりがいを感じる面でもある。製品を説明するための知識をつけようと、35歳から理系の大学院に通い修士号を取得。現在は日本全国やタイ、台湾、アメリカなど世界中で同社製品を売り込む一方、博士課程にも通う。

 ○…地方や海外への出張で普段とは異なる景色に触れ「ちょっとした旅行気分で楽しんでいる」とリフレッシュ。結婚後も麻生区内に住む。「麻生は四季が楽しめるところがいい。田んぼや桜、タヌキも出てきて。こんなにローカルで、ほどよく都会なところは他にない」と笑顔を見せる。

 ○…好きな言葉は以前の上司が言っていた「気合と情熱」。国内外の取引先と接するうちに「気持ちと行動があればある程度何とかなる」と気づいた。「うちのような企業が海外と取引することはあまりない。でも研究者の悩みは世界共通。イノベーティブなものづくりを可能にしたい」。熱い思いで道を切り開いていく。

麻生区版の人物風土記最新6

吉原 智子さん

市立柿生小学校でPTA広報委員長を務める

吉原 智子さん

上麻生在住 36歳

3月29日

小ノ澤 幸穂さん

梨の木団地で初めて開催されたリサイタルでピアニストを務めた

小ノ澤 幸穂さん

王禅寺東在住 46歳

3月22日

白川 北斗さん

先月開催された「早野で冬の自然を楽しむ会」の代表を務めている

白川 北斗さん

王禅寺東在住 52歳

3月15日

太田 隼矢さん

美男コンテスト「ミスター・ジャパン2023」でグランプリを受賞した

太田 隼矢さん

宮前区出身 26歳

3月8日

太田 行英(やすひで)さん

結成20周年を迎える「しまりすアートクラブ」で講師を務める

太田 行英(やすひで)さん

多摩美在住 87歳

3月1日

名川 創さん

「寺子屋南ゆり」の実行委員長を務める

名川 創さん

王禅寺西在住 67歳

2月23日

あっとほーむデスク

  • 3月29日0:00更新

  • 3月1日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

麻生区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook