神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
麻生区版 公開:2019年7月12日 エリアトップへ

あさお落書き消し隊 社会貢献者表彰を受賞 美化と防犯に取組む

社会

公開:2019年7月12日

  • X
  • LINE
  • hatena
大きな落書きを消す作業(過去の様子)=同隊提供
大きな落書きを消す作業(過去の様子)=同隊提供

 区内の公共物などに書かれた落書き消しを行う団体「あさお落書き消し隊」が、社会貢献者表彰を受賞することになった。同団体は15年前の結成から現在まで、街の美化と犯罪の芽を摘む活動を続けている。

 社会貢献者表彰事業は人や社会のために尽くした個人や団体を表彰するもので日本財団が助成し開催。年2回表彰が行われる。52回目の今回は、全国から37件が受賞。7月22日に都内で表彰式が行われる。同団体は活動に関する新聞記事が主催者の目に止まったことを機に表彰対象となった。

 同団体結成のきっかけは、1998年に新百合ヶ丘駅周辺地区が「都市景観大賞」(都市景観100選)に選ばれたことと、その後の街の状況だ。2000年頃から同駅ロータリーやペデストリアンデッキは落書きで汚され、近隣住民からは苦情の声も挙がったという。市民の間で「なんとかしたい」という気運が高まり、新百合ヶ丘駅周辺景観形成協議会と麻生まちづくり市民の会が協働で2005年に「あさお落書き消し隊」を結成。同駅周辺のほか、「出前落書き消し」として百合ヶ丘駅、柿生駅周辺、川崎駅前などでも実施する。15年には「川崎市都市景観形成協力者表彰」を受賞した。

 モットーは「書かれたらすぐに消す」。初めは消してもすぐに同じ場所に書かれることも多かったが、活動を繰り返すことで徐々に落書きは減少。白井勇隊長は「落書きは書き手のアピールの1つ。街が汚くなることで犯罪が多発することを未然に防ぎたい」と話す。

市民、官民が協働

 年1、2回は大規模な落書き消しを行う同隊。10人ほどのメンバーに加え市民ボランティアや区職員、地元企業、警察なども参加し、多いときには70人ほどにもなる。また区内の落書きは常に情報交換し対処している。

 一方で社会貢献という言葉には違和感もあるという白井隊長。「本来ならば落書き消しはない方が良い活動。しかし活動を止めると書かれてしまうので続けていかざるを得ない」と悩ませる。今後は「街の美化と『まちを見ているよ』という防犯のメッセージを含めてやっていきたい」。

麻生区版のトップニュース最新6

「電子商品券」を導入へ

4月から

「電子商品券」を導入へ

市、ふるさと納税の返礼品

3月15日

檜山公園の活用模索

川崎市

檜山公園の活用模索

実証実験2年目で手応え

3月15日

区境ハイクで魅力を発信

市制100周年記念事業

区境ハイクで魅力を発信

171人参加も「課題山積み」

3月8日

川崎舞台にアニメで注目

5人組ガールズバンド

川崎舞台にアニメで注目

3月、初の単独ライブ

3月8日

アートギャラリーを新設

新百合丘オーパ

アートギャラリーを新設

全ての人に表現の場提供

3月1日

資源活用、魅力発信へ

麻生区予算案

資源活用、魅力発信へ

総額10億円超を計上

3月1日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月1日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

麻生区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

麻生区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月18日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook