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麻生区版 公開:2019年11月22日 エリアトップへ

20周年を迎えた川崎市岡本太郎美術館の館長を務める 北條 秀衛さん 栗平在住 73歳

公開:2019年11月22日

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変わりゆく文化、みつめて

 ○…「平成の30年間を歩み続けたのが岡本太郎美術館」。川崎市市民ミュージアムで平成元年から、岡本氏と母・かの子、父・一平にまつわる展覧会が立て続けに開かれたことを振り返る。平成3年、作品寄贈の話が出たときは市文化課の職員。そこから美術館開館まで、建設計画や近隣住民との話し合いに刻苦した。館長として同館に戻り7年。「緑の中の美術館を評価してくれる人が増えている。今見ても新しく、現代的」と語る。

 ○…幼少期から川崎駅近くに住み、工場や繁華街が栄える戦後のまちを見て育った。川崎市に入庁し、最初の職場は多摩区の公民館。踊りや唄、身近な市民の文化活動に触れた。20年以上は文化の仕事に携わり、市教育長や川崎市文化財団理事長も歴任。ミューザ川崎や市アートセンターなど新たな文化施設の創設に尽力し、かわさきジャズやしんゆり芸術祭の立ち上げにも携わった。「市民文化は昔から発達している。多様な文化が融合し、新たな都市文化が見え始めている」

 ○…現在は美術館のほか、アドバイザーとして昭和音楽大学にも在籍。週末には、展覧会や音楽イベントに年間100本以上足を運ぶ。「映画もよく見る。比較すると違いが分かって面白い」。長年の趣味は農業と手打ちうどん。うどん作りは小学校や市民講座で指導するなど、語り始めると止まらない。

 ○…生前の岡本氏とは数回話したことがある。「大らかな人。小柄だけど偉大なオーラがあった」。「本職は人間だ」というほど多才な岡本氏に、多くの人が尊敬のまなざしを向けていたという。「太郎さんは今も進化しつつ、周りを巻き込む。令和も岡本太郎は時代とともに走り続ける」。美術館の使命に思いを巡らす。

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