劇団アットリーチェ代表を務める 谷添 照美さん 王禅寺在住
活動を通して自身を表現
○…日本映画大学などのワークショップ「50歳からの俳優大学」の一期生の女性たち6人で立ち上げた劇団「アットリーチェ」。イタリア語で女優を意味する。第3回公演『天使の誘惑』を3月に上演予定だったが、延期を決定した。「決して中止ではなく、万全の状況のなかで上演したい」と話す。
○…大阪天王寺出身。今では、あべのハルカスを目の前の望む。医者だった父の元には親戚や友人が集まる家で育った。「近所のおっちゃん、おばちゃんもよく来てね。その中で人生観も教わったのかもしれない」と振り返る。父の職業柄、死や病気についての話も多くなり、「いつも不安感があった」という。家族で映画館や劇場に毎週のように通い、習い事も多く日舞、習字、ピアノなどに通った。
○…結婚後、夫の仕事のために川崎市へ。まだ新百合ヶ丘の駅も無く、「すごいところに来たな」と第一印象。子育てを通じて、地域の人たちも交流も深まっていった。「いろいろな地方からの出身者が集まった場所って感じでね。料理を持ち寄ったりするといろんな郷土食が楽しめたわ」という。
○…12年前に母を亡くす。それまでの数年間、実家に戻りながら介護を続けた。葬儀後、今度は自分の病気に気づき、入院生活を送った。その時、人生を見直し、これからのことを考えた。「やりたいことをちゃんとやろうと思ったの」と様々なことに挑戦していく。演劇を選んだのもその一つ。「将来の夢はね、旦那と夫婦漫才したいの」と真剣な眼差し。母に子どものころ言われた「ちゃんとしなはれ」。礼儀正しくしろというだけの意味ではなく、「頑張りなさい」という意味も入っていたんだなと最近気づいた。
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