麻生区を拠点に歌や踊りのレビューショーを上演する舞台俳優・神崎順さんと、多摩区の川崎新田ボクシングジム所属で元日本フライ級王者・黒田雅之選手が、新型コロナウイルス対策のため手洗い動画を制作。インターネットで公開し、啓発を呼びかけている。
2人によるメッセージは3月21日から動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開。約8分の動画で、手のひらのこすり洗い、爪と指先の洗い方など方法や順番を2人が紹介。童謡「犬のおまわりさん」の1番を歌う長さが手洗い時間に適切なことや、バランスのよい食事、十分な睡眠の大切さも語っている。
俳優とボクサー「川崎を元気に」
両者は川崎市商工会議所が任命する「かわさき産業親善大使」で、日頃から互いの試合や公演に出向き交流している。3月にはそれぞれ試合と公演が予定されていたが、新型コロナウイルスの影響で延期に。そこで神崎さんは手洗い動画を企画し、黒田選手は二つ返事で誘いに応じた。実現に至ったのは、両者に「スポーツやステージは延期になったが、代わりに川崎を元気にする発信をしたい」という共通の思いがあったからだ。
神崎さんが黒田さんに連絡した3月18日、すぐに動画を撮影。「まずは手洗いと思って取り組んだ。正しい手洗いを改めて学び、自分自身も勉強になった」と神崎さん。黒田選手は「同じ親善大使として一緒に何かやれたらという気持ちで受けたが、(動画ができて)うれしく思う」と話す。今後は第2弾として、「犬のおまわりさん」の歌詞を替え、歌いながら手洗いするバージョンも公開する予定だという。
世界王者を目指す黒田選手は、気落ちすることなくトレーニングにも前向きに取り組んでいる。「コロナがいつか収まったときには、またみんなで楽しく盛り上がっていけたら」と語る。神崎さんは「落ち込むこともあるがいつか絶対に舞台は再開する。こんなときだからこそ、楽しいことをやって希望になれば」と願いを込める。
動画は「神崎順」公式ブログ、「川崎新田ボクシングジム」のサイトから視聴できる。
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