教育・文化の分野で今年度県民功労者表彰を受賞した 斎藤 滋さん 桐光学園小学校 校長 63歳
一人ひとり芯の強い子に
○…桐光学園小学校の校長を務め今年で15年目。6月に私学教育の振興に尽くしたとして県民功労者表彰を受賞した。同校は12年一貫教育の始まりとなるが「一貫校は小中高がそれぞれ教育方針を持ち、役目を果たすことが大事」と語る。開校から25年目、「子どもたちが小学校で力をつけ中高へのつながりがうまく出来ていることは、卒業生が証明してくれている」と穏やかに笑う。
○…山形出身。田舎育ちで幼少期は田畑を駆け回った。高校時代の教員から「斎藤は教員向きかもね」とふと言われたことをきっかけに将来を考え、横浜国立大に入学。卒業後は桐蔭学園小学校で14年ほど教えた。ある年末「桐光で小学校をつくるが、行かないか」とオファーを受け、「新しい学校をつくる魅力にひかれて」快諾。開校1年前から準備に携わった。現在でも硬筆の授業を受け持ち、講習では算数を教えることもある。
○…40年前に家庭訪問で降り立った新百合ヶ丘を知るだけに「すっかり変わったな」とまちの印象を語る。全児童の誕生日には手書きのカードを手渡す。印刷で作ったこともあったが「味気ないと思って」と字を習いにも行った。「これくらいしかやることがない」と笑うも児童数は400人以上。6年分表現や内容を変え、一人ひとりの顔を思い浮かべながらペンに思いをのせる。
○…県私立小学校協会の会長なども務め「他の私立学校と協力し、かっこよく言えば教育界をリードしていきたい」。同校の児童には「芯の強い子になってほしい」と願う。そのために「好きなことを見つけて。好きだからこそ頑張って得意にすることができる。自分を支えるものを1つでも多くもってほしい」。子どもたちに温かいまなざしを向ける。
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3月29日
3月22日