麻生区版 掲載号:2020年10月9日号 エリアトップへ

麻生区文化祭(10/25〜)を主催する麻生区文化協会役員を務める 佐藤 勝昭さん 王禅寺西在住 78歳

掲載号:2020年10月9日号

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後進に場を与える二刀流

 ○…仕事も地域活動も後進の育成にも尽力する。洋画家として個展開催や展覧会出品など精力的に創作活動を続けるとともに、地元の文化協会や美術団体のボランティアとして、イベント開催に向け事務作業も引き受ける。そして、応用物理学者として最先端の世界で活躍する顔もある。

 ○…兵庫生まれ。母に連れられて行ったゴッホ展で、「夜のカフェテラス」に心を奪われる。夜空の紺色と店明かりの黄色に、「色ってこんなに人を感動させるのだ」と描くことに熱中する。小学4年の頃には絵を始め、絵具を重ね色を作る楽しさを覚えた。

 ○…絵を描き続けながらも選んだ道は「科学者」。京大工学部に進み、湯川秀樹の講義も受け、「相対性理論とか、ワクワクしながら聞いた」と懐かしむ。大学院卒業後はNHKへ。最先端の放送技術を研究した。42歳の時に東京農工大学に助教授として赴任、副学長まで勤めた。今も、科学技術振興機構で若手科学者を指導し、科学界の発展に寄与し続ける。「私の役目は若い人たちに学べる場を作り、そして能力を引き出してあげること」と、高校生から質問を受ければ学校を訪れ教える。

 ○…28歳の時、日府展に出品し初入選。その後、日府賞も受賞。海外での学会にも絵具と筆は欠かさない。気にいった街角でさっと筆を走らせ、街の雰囲気と営みを20分ほどで描く。日々の始まりは妻と一緒に犬の散歩から。高校の同級生で、共働きしながら2人の子を育てた。植物に詳しい妻の力を借り、散歩で見かけた草花をイラスト集として刊行。現在も月30回のオンライン会議をこなす。「今後も100号の大作に挑戦します。色を何度も重ね、思い通りの色を表現できれば」と目を輝かせる。

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