災害時地域ネットワークづくりを進める「まごころキッチンプロジェクト」の代表を務める 小野 さくらさん 千代ヶ丘在住 44歳
尽きない防災への思い
○…地震や風水害など災害時に飲食店の連携を推進するプロジェクトの代表。市民向けの防災啓発も行い、今年は麻生区総合防災訓練で「備蓄トイレ」の使い方を詳説。先月には口腔ケアについて配信した。ちゃきちゃきとした姉御肌のような語り口で笑顔にさせながら、子どもから高齢者まで丁寧に情報を伝える。
○…3年ほど前、大雪の中で飲食店や食糧運搬トラックが食糧提供で人々を支援したというニュースにヒントを得た。夫が川崎区でラーメン店を経営していることもあり、「何かあった時に飲食店が協力する意思を日頃から示すことができたら」と「まごころキッチンプロジェクト」を開始。続ける中で「飲食店の人にも住民にも防災意識を広げることが先かもしれない」と思い至るように。2年目からは、食をきっかけに防災に興味を持ってもらおうと講座を多く展開。常に新しくなる防災知識の勉強も欠かさない。
○…福島県郡山の出身。中高の演劇部で「舞台に立っている人を照らすのが楽しい」と照明の仕事に興味を抱いた。上京して専門学校で学び、その後は夢だった仕事に。3年前には介護職に転職。現在はデイサービスに勤務し、介護福祉士の勉強中だ。出産を機に麻生区に移住。在住歴は20年超え「ざわざわしていなくて住みやすい。千代ヶ丘から離れたくない」と愛着もひとしお。
○…防災は「家族構成や年齢層にどれだけあった備えをするかが大切」。今後は「パパの立場、ママの立場にあわせた防災講座だったり、一緒に考えてくれるメンバーが増えてくれたらいいなと思ったり」と快活に語る。「自分自身がおせっかいな面もあるし、暇にしていられなくて興味もやまない」。ワクワクを胸に活動を進める。
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