神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
麻生区版 公開:2020年12月11日 エリアトップへ

戦争経た幼少の記憶、詩に 高石在住 高橋さん

社会

公開:2020年12月11日

  • X
  • LINE
  • hatena

 戦時中や終戦後の記憶と思いを綴った『詩集 九条川』(土曜美術社出版販売)を、高石在住の高橋嬉文さんが11月末に出版した=写真。

 高橋さんは国民学校1年生で終戦を迎えたが、多くの同級生が父親を戦争で失った。戦争を知る世代が少なくなるなか、「多大な犠牲の反省の上に武力を持たず、戦争の放棄を決めた憲法九条が作られた。右傾化する政治に危機感を覚え、戦後生まれの人に読んでほしいと本にした」と語る。

 何十年も心の中にあったものをまとめた詩。その一つ「お父さんは」は戦地へ行った父を思う、斎藤信夫作詞『里の秋』の歌詞と、当時の同級生らに寄せた思いを書き添えたもの。小学校でよく歌ったが、父を亡くした同級生たちはどんな思いで歌っていたか。戦死した父親たちの年齢は5人の子がいる42歳、2人の子がいる33歳など。「大人になるとこみ上げてきて歌えない」という。

 この他、戦時中最大の言論弾圧とされる横浜事件で連座した、晩年の藤田親昌氏に詩を直してもらった経験も記される。「この本も当時なら捕まり拷問を受けたかも。今は言論の自由もあるが、政治的発言をしづらくなっており言論の封殺が始まっていると感じる」と警鐘をならす。1冊税別1500円。書店で取次、又は高橋さんが営む青葉区のギャラリーコンティーナ【電話】045・508・9487で購入可。

麻生区版のローカルニュース最新6

旧黒川村を散策

旧黒川村を散策

5月11日 麻生観光協会

3月29日

気持ちの良い麻生川へ

川崎麻生RC

気持ちの良い麻生川へ

桜まつりに向け清掃

3月29日

合同美術展で連携を

合同美術展で連携を

王禅寺団地自治会館で

3月29日

23年度「最も活躍した子」に

上麻生在住今井結菜さん

23年度「最も活躍した子」に

地域団体から表彰

3月29日

麻生の歴史を絵本に

川崎新都心街づくり財団

麻生の歴史を絵本に

市内全小学校へ寄贈予定

3月29日

「災害時、開いてます」

市薬剤師会

「災害時、開いてます」

436店舗で一斉防災訓練

3月29日

あっとほーむデスク

  • 3月29日0:00更新

  • 3月1日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

麻生区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook