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麻生区 人物風土記

公開日:2021.02.05

令和2年度川崎市自治功労賞に選ばれた五力田町内会長の
鈴木 正視さん
五力田在住 73歳

「人がいいまち」守り10年

 ○…五力田町内会長を2010年から務め、住民自治の振興に貢献したとして「川崎市自治功労賞」に。「まわりの人が一緒にやってくれたおかげ。町会活動はひとりではできず、協力あってこそ」と受賞の喜びを語る。五つの家が協力して耕作してきたことに由来する「五力田」の地名。今では約1035世帯の会員がいるこの町内会で、支えあって住みやすいまちになるよう、先頭に立って取り組んできた。

 ○…鎌倉時代から続く家の24代目。柿生小、柿生中を卒業し「同級生とのつながりは今もある」と笑顔。ディーラーや音楽教室経営などで25年ほど働いたのち、地域活動に携わるように。片平小、白鳥中のPTA会長を歴任、民生委員も長年務める。柿生中の同窓会長時は、柿生郷土史料館の設立のため奔走した。

 ○…町内会長になると、広報活動や防災に力を入れるほか、町内の郵便ポストやガードレールの設置にも動いた。10年前に始めたのが「五力田・白鳥 森のサマーフェスタ&盆踊り」。五月台駅前で行われていた盆踊りを、白鳥保育園を会場に復活させた。前日の設営から模擬店の仕事まで100人以上の町内会員が担う。その姿に「町会活動に協力してくれるようになった」と実感。誰もが楽しみにするイベントだ。

 ○…町内会団体から派生した鳴子踊りチーム「輝楽」の代表という一面も。自身を「大人しい性格」と称するが、踊ると別。「それまで運動してこなかったから、始めたときはみんな驚いて」と目を細める。桜まつりや区民まつり、高齢者施設でも披露し、まちを盛り上げる。ずっと五力田に暮らしてきた。「自然豊富で、昔から住む人も引っ越してきた人もいい人」。愛するまちをあたたかく見守る。

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