連載 82 岡上地区の住居表示が変更に みらい川崎市議会議員団 こば りか子
みなさんがお住まいの住所は「何丁目何番何号」ですか、それとも「番地」ですか。
川崎市は、住居表示に関する法律のもと『何丁目』で表記する住居表示の実施を順次進めています。実施率は低い順に幸区50%▼高津区65%▼中原区68%▼宮前区74%▼多摩区84%▼麻生区90%▼川崎区95%となっています。
鶴川駅が最寄りの岡上は、斜面地に住宅街が広がっており、住所も番地の並び方が複雑なため、岡上西町会地域の方は、9本の坂道を目安にしています。そのため、今から6年前の平成27年に地域の方から「坂道に目立つ標識を付けてほしい」と要望をいただきました。そこで『坂道に標識を付けるくらいなら、住居表示を岡上で実施できないか』と、市の担当者に相談したところ、次期の実施地域に選定されました。当時は、宮前区の野川、馬絹などで進められていたため、実現は10年後とされました。しかし、「岡上は世帯数が少ないこと、二つの町内会同士の交流が深く、町会長を中心に非常に良くまとまっているため、検討期間が短期間で済むことが見込まれる」など訴えたところ、4年後の平成31年3月から検討委員会が設置され、わずか2年で実施が実現しました。
市の担当者によると、検討委員会では、『丁目』の順番などで揉めることも多く、調整に10年近くかかる地域もあり、順調に話が進み驚いた、とのことです。
岡上小学校付近を含む市街化調整区域は農業振興地域が多く、住居数が少ないため、住所変更は行いませんが、それ以外の地域では令和3年11月から、1丁目から6丁目となります。これにより麻生区の住居表示実施率は約95%となり、川崎区と並びます。
住居表示が変更されることで住民の方は、土地建物の登記をはじめ、各種免許証、銀行口座など、様々な住所変更手続きが必要となるため、手放しで喜べない方もいらっしゃると思いますが、ご理解ください。
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