麻生区の木で「柿生」の由来とされる「禅寺丸柿」の植樹が、18日に市立柿生中学校(田中眞砂美校長)で行われた。
禅寺丸柿は13世紀に王禅寺の山中で発見されたとされる、国の登録記念物。植樹を行ったのは柿生禅寺丸柿保存会(飯草康男会長)。同会は地元有志により25年前に結成し、禅寺丸柿のもぎとり体験や柿ワインの製造、販売、区内小中学校での植樹などを行っている。
同校では10年前の新校舎落成時に禅寺丸柿が植えられたが枯れてしまったため、新たに植樹する企画が昨年から進められてきた。現在「柿生」の地名はなく、残るのは駅名と小中学校名。田中校長は「柿生の名がある中学に植えてほしいとお願いしていた」と話す。
当日、飯草会長をはじめ、同会から参加した3人は全員が柿生中出身。同校生徒会の3人も加わり、先輩後輩で協力して正面玄関前の植え込みに苗木1本が植えられた。生徒会長の山口真央さん(2年)は「自分たちの代で禅寺丸柿が戻ってきてうれしい。育っていくのを見ていきたい」と笑顔を見せた。飯草会長は「早ければ2、3年で実がなる。生徒たちには卒業しても見に来てほしい」と語った。
区からは感謝状も
同日、一昨年に植えるも倒れたため木を撤去していた区役所広場にも、同会は新しく植樹。地域資源の保全に貢献したとして多田貴栄区長から同会に感謝状が渡された。
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