連載 84 安全な学校生活へ 設備整備は確実に みらい川崎市議会議員団 こば りか子
全国に先駆け川崎市では、平成20年度から22年度にかけて市内全小中学校の普通教室に空調設備を整備しています。以来10数年。実は来年度初めて『内部洗浄』を実施することがわかりました。家庭でも、1年もしくは5年以内に行うと思いますが、多くの子どもたちが一日の大半を過ごす教室の空調メンテナンスが一度も実施されていないことに大変驚きました。
本市では、『フィルター清掃』を業務委託しています。清掃箇所は、法令に基準が示されていないこともあり、教職員が事前に調査し申請した箇所のみを対象としています。その影響か、見落とされている教室も多く、温度調節や異音等の不具合が生じた際に、修理で開けてみたらフィルターが目詰まりしていたといったケースも多いとのことです。
昨年9月には、学校貯水槽でもメンテナンスについての問題が発覚しました。本来1年以内の清掃が義務づけられているにもかかわらず、1校も終わっていないことが判明したのです。原因は、市担当者の水道法の認識不足、市内を5ブロックに分けて複数の業者が実施していた清掃を、入札の結果、全校を一社に委託してしまったことです。結局、期間を短縮するため330万円の追加費用を支払い、年内に実施しました。この時も、教育委員会に対し、子どもが1日の大半を過ごし、避難所にもなる学校施設の安全に対する意識改革を求めました。
来年度以降、空調設備のメンテナンスと同時に更新も随時行われます。今後は教職員が清掃箇所を調べて報告するのではなく、学校側がリスト等を作成し一元管理していくことを要望しました。
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