片平の県立麻生総合高校が、新城(中原区)、市立川崎(川崎区)、幸(幸区)との合同チームで、全国高校野球選手権 神奈川大会に挑む。
合同チームは、1校で9人に満たない川崎市内の学校で調整。麻生総合2人、新城1人、市立川崎1人、幸6人の10人がメンバーだ。
ゴールデンウィーク前に初めての合同練習を開始。平日は各校で、土日はチーム練習と練習試合に費やす。自校単独での出場はできないが「新たな環境が楽しみだった」と明るく話すのは、畠田義弘主将(幸・3年)。「練習の仕方や気持ちの入れ方など、他校からいろいろな考えが聞けるのが役に立つし、楽しい」と合同チームならではの良さを語る。
一方、全体で集まる時間は土日に集中するため、チームワークをつくることに苦労しているという。畠田主将は「学校関係なく、周りを見て声がけし、手助けしている」と工夫。畠田主将をはじめ、宮崎翔選手(新城・3年)、根本楓馬選手(市立川崎・3年)の3人が中核となり、チームを引っ張っている。
「声がけ積極的に」
麻生総合からは、中沢洋晶選手(2年)と平井慎市選手(1年)がメンバー入り。中沢選手は「聞いたことない地名が話題になることもあったり、はじめは合同チームに慣れなかった」と戸惑いも。それでも、今では積極的に声がけをしチームを鼓舞する。「みんなで声をかけあい、雰囲気からも盛り上げたい」
合同チーム監督の栗原健人教諭(麻生総合)は「4チーム集まることに最初はどうなるかと思ったが、今ではわきあいあいとしている」と練習の様子を語る。麻生総合のメンバーには「人数が少ない中で、大会を経験できることもありがたい。1年頑張ったことを見せてほしい」と期待する。
あす初戦
初戦は10日、等々力球場で足柄高校と戦う。「上位打線でどれだけチャンスを作れるかが勝負のポイント」と栗原監督。技術面の課題は守備だ。畠田主将は「とったボールをきちんと中継に投げる。当たり前のことを当たり前にできれば、ちゃんと勝てると思う」と意気込む。
コロナ禍で昨夏の大会は中止。秋、春も各校は出場していないため、チームの3年生にとっては2年ぶり、1・2年生にとっては初めての公式戦となる。「久しぶりの公式戦で楽しみ」と畠田主将。「目標は初戦を勝つこと。1つのチームのように、それくらいの団結力で臨む」。4校一丸で白球を追いかける。
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