50周年を迎えた「ゆりがおか児童合唱団」の指導と指揮を務める 藤井 大輔さん 区内出身 47歳
個性が織りなす歌声を
○…百合丘団地の集会場から始まり、下は年長から上は高校3年生までが集う「ゆりがおか児童合唱団」。かつて在籍した古巣で、今は亡き創立者から声をかけられ、11年前から合唱指導と指揮を務める。創立50年の昨年に予定していた記念演奏会は、コロナ禍で1年延期し、今月本番を迎える。節目に携わることに「大変光栄なこと」としつつ「50年だから特別ということはない。49年も50年も等しく、いい演奏会にしたい」と話す。
○…百合丘に住んでいた7歳のころ「ゆり児」に入団。声変わりで周囲より早く卒団したが、県立多摩高、明治大で合唱を続けハマっていった。「合唱は自分の声次第なのが面白い。みんなで一緒のことをやると、音の厚みも違うし何より楽しい」と魅力を語る。バブル崩壊後の不景気の中「やりたい道へ進もう」と東京藝術大の声楽科へ。現在は演奏会出演や、指導者、高校の非常勤講師などの顔も持つ。
○…真福寺小、白山中出身。幼少期は「今の新百合ヶ丘駅のバスロータリーでローラースケートをしていたし、原っぱでゴルフもしていた」。結婚を機に茅ヶ崎に移住したが、週に一度「ゆり児」の練習で来る麻生は「ハイソサエティなまち」と変化に目を見張る。3人の子の父で、授業見学に行くと「つい音楽の授業が気になっちゃって」と笑う。
○…学校や年齢を超えて集まる合唱団の子どもたち。練習では音楽的な部分のバランスを見つつ、団員の自主性に任せる部分も大きい。「いろいろチャレンジして可能性を探してほしい」と願うからだ。「一人ひとりの課題や向いている方向も違う。それぞれが伸びてくれたら、それが『ゆり児』の音になる」。個性を伸ばし、織りなすのは唯一無二の音だ。
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3月29日
3月22日