国内最大級のテントウムシを麻生区内で発見--。市立麻生小学校2年の蜂須賀泰史さん(8)=上麻生在住=が8月9日、「隠れ谷(やと)公園の昆虫」をテーマに夏休みの自由研究に取り組み、国内でも最大級と言われる「ハラグロオオテントウ」を発見した。「うれしかった」と蜂須賀さんは声を弾ませる。
「ハラグロオオテントウ」は、オレンジ色で黒点の数が多いのが特徴。大きさは国内最大級と言われている。よく見られる赤色に黒点の「ナナホシテントウ」に比べると、3倍近い大きさで、約2センチメートルとされる。相模原市立博物館によると、以前は関西より西側に生息していたが、最近では神奈川県内でも見られるようになり、現在は関東地方北部にも生息域が広がっている可能性があるという。
蜂須賀さんは、カブトムシとクワガタを自宅で飼うほど昆虫が好きで観察が得意。父親の修司さん(42)のアドバイスもあり、上麻生隠れ谷公園の昆虫を夏休みの自由研究のテーマに決めた。
同公園を訪れたのは8月9日。セミやカマキリなどの写真を撮りながら観察した後、ベンチに座っていた。そこで木に動いているオレンジ色の虫を発見。「図鑑で見たことがあるような気がした」と蜂須賀さん。よく見ると「大きい」と驚くほどの大きさで1・4センチメートルの大きさだった。テントウムシの姿を写真に撮り、家に帰って図鑑を調べたが載っていなかったため、修司さんにインターネットで調べてもらうと「ハラグロオオテントウ」だった。「発見できてうれしかった」と蜂須賀さんは笑顔を見せる。
「ハラグロオオテントウ」のほかにも、セミの幼虫や、キマダラカメムシの成虫と幼虫などを同公園で見つけ、その写真と特徴を模造紙に書き込んで、2週間ほどかけて自由研究を完成させた。「図鑑で調べるのが難しかったけど、満足している。来年は違う公園で探したい」と話した。
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