「第10回日本中学校ダンス部選手権全国決勝大会」が8月16日に神奈川県民ホール(横浜市)で開催され、市立麻生中学校と、桐光学園中学校が出場した。両校とも入賞は逃したが、成果を全国の舞台で発揮した。
同大会には全国から20校が参加。両校は2日に八王子市で行われた東日本予選大会で代表に選ばれていた。
燃える炎を舞う
麻生中ダンス部からは3年生15人、2年生11人が出場。5月から練習を開始し、3年生3人の振付係が振付やフォーメーションを作っていった。コンセプトは「青い炎」。力を入れたのは「終盤になるにつれ、めらめらと燃え上がる炎のように力強く踊ること」と部長の四條眞(ま)規(き)さんは話す。
感染症拡大で部活動に制限があり、予選から全国大会までに集まって練習ができたのは一度きり。その間はリモートで練習や体力づくりを行い、「踊りの技術やモチベーションを落とさないようにしていた」と四條さんは振り返る。
大会当日は強豪校の演技を見て緊張したが、直前に部員全員で今までの練習を思い出し、本番に臨んだ。大会を終え、四條さんは「もう終わってしまったのか、という気持ち。憧れの舞台に立てて嬉しく感動した思いを、来年、再来年と後輩たちにも感じてほしい」と語る。一つの作品を作り上げた団結力を武器に、次は10月の文化祭の成功を目指す。
動きの緩急で気持ち表現
全国決勝に7回目の出場となった桐光学園中ダンス部は、「もう大丈夫」という曲に合わせ、「困難が立ちはだかっても自立する、女性の強さ」を表現。メンバーは全員3年生の27人。外部コーチが振り付けし、3月から取り組んだ。注力したのは、ビートや歌い方など楽曲の細かい変化に合わせて動きに緩急をつけ、振りや表情を変化させながら、見ている人に気持ちを伝えることだ。
家での自主練習を重視。踊った動画を交換して指摘し合うなど、部活動以外の時間も言葉を掛けあった。部長の落合映喜(みつき)さんは「練習時間が限られている中、工夫してできる限りのことをして高めあった」と語る。
本番では「今まで頑張ってきた自分たちや応援してくれる方々のことを考え、踊りで気持ちを伝えられたと思う」と落合さん。結果を受け「入賞できず悔しいが、全国大会出場は大きな経験値になった。吸収したことを生かして、もっと頑張りたい」と前を向く。
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