県立麻生高校の国際交流部が8月26日、全国大会「第10回国際理解・国際協力に関する生徒研究発表会」に出場し、「国際交流基金賞」を受賞した。参加した部員は、海洋汚染問題を解決するために、プラスチック製品の代替品を提案する研究を発表した。
同発表会は、高校生の国際理解や国際協力、国際ボランティアなどに関する活動報告や研究発表を日本語で行うもの。主催は全国国際教育研究協議会。当日は、全国から推薦された6校が映像発表を行い審査された。
同校国際交流部は、米軍キャンプ訪問や留学生との交流などを通じ、世界へ視野を広げる活動を行っている。発表会には、橋本蒼汰さんをリーダーに、安藤実里さん、柏井知颯さん、木村拓翔さん、谷口美七海さんの3年生5人が出場した。
発表では「持ち運べる水」やゼラチンを使ったコップなどプラスチック製品の代替品づくりに挑戦。同校の生徒にもSNSのアンケートで代替品のニーズを調査した。代替品を使うことでプラスチック削減につながる可能性があり「行動に移そう」と提言する8分のプレゼン動画にまとめた。
身近な変化に疑問
発表テーマが決まったのは昨年秋、県大会の1カ月ほど前。きっかけは、コーヒーチェーン店のストローが紙製に変わったことだった。谷口さんは「紙ストローでは正直飲みにくいのに、どうして切り替える必要があったのか、何が問題なかを考えたことはなかった」と振り返る。
実験の失敗がありながらも「自分たちでできることをやりたかった」と橋本さん。県大会で優秀賞、7月の関東大会で最優秀賞を受賞し、全国大会に推薦されていた。
全国大会の結果を受け、橋本さんは「時間、頭、情報、労力を使った研究が評価されたのはうれしい」と話し、「自分が興味をもっていることを身近なこととして考えてほしい」と次に挑戦する後輩たちにエールを送った。谷口さんは「集大成として結果を残せてよかった。これからも世界の問題に関心を持ち続けたい」と話している。
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