「香林寺五重の塔・生命の体操同好会」で指導する 小松 正治さん 千代ヶ丘在住 72歳
合気道で社会貢献
○…毎朝6時30分から香林寺の五重の塔の前で活動を行っている「生命の体操同好会」。平均年齢80歳の有志の団体だ。15年程前、毎朝一人で合気道のトレーニングをしていた際に声をかけられたことがきっかけで、体操の指導をするように。「地域の人と交流する機会がなかった。コミュニティの一員になれてうれしい」と笑顔で語る。
○…オリジナルの体操は、ストレッチや筋トレ、スポーツなど、さまざまな要素を取り入れる。大事にしているのが呼吸。大気を体内に取り入れ、細胞の隅々まで浸透させる。そうすることで血液が循環し気が巡っていくのだという。「毎朝の生活のリズムと、運動が健康につながる。自分にとってもやりがいになっている」と日々の充実感をにじませる。
○…小児ぜん息を患い、病気がちだった少年時代。高校時代に武道に興味を持ち、大学入学後「やっている人が少なかったから」と合気道部に入部。相手からの攻撃を、いかに人を傷つけずに徒手で制御するか。精神的な部分でいかに平静を保つか。大学卒業後からコピーライター、広告代理業を営みながら、母校・成城大の監督を務める今でも、この2点を追求する。師範の教えである「生涯体育」としての合気道の普及にも注力し、地元で「無心塾」を立ち上げ、スポーツセンターなどでも指導する。
○…体操と同じく日課にしているのが、フェイスブックの更新。朝聞いた音楽と、その日のファッションを記す。「学生時代のアイビーファッションが今でも好き」と答える笑顔が若々しい。今後の目標は、合気道での社会貢献だ。「師範から続いてきた道。一人でも多くの指導者を育てていきたい」。日々の健康維持と、後進の指導は続く。
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3月22日
3月15日