麻生区出身の3人がメンバーのダンスチーム「KONAMI J.B.STAR」が、先月開催されたヒップホップダンスの世界大会に日本代表で出場し、「メガクルー部門」でチーム初の銀メダルを獲得した。
同チームは、コナミスポーツクラブのダンススクールからオーディションで選抜されたメンバーで構成。新百合ヶ丘のスクールからは、浜綺更(きさら)さん(16・白鳥中出身)、森晴奈代さん(15・同)が選ばれている。6年前にチームを卒業した財津吉輝さん(21・はるひ野中出身)は、世界大会出場のために卒業生枠として加わった。
53の国と地域が加盟する世界最大級のストリートダンスの大会「ワールドヒップホップダンスチャンピオンシップ」。4月に行われた日本大会で、同チームはメガクルー部門を含む3部門で日本代表として世界への切符を手にしていた。
メガクルー部門は40人までの編成で年齢制限がない。小4から23歳の社会人まで38人で挑んだのは、五輪をテーマにしたダンス。歴代の五輪を表しながら、20年の東京五輪が延期、21年に開催されるまでを表現した。チームのモットーでもある「見ている人の心を動かすハッピーダンス」を大切に、「ストーリー性があり、見ていて印象に残るダンスを意識した」と3人は口をそろえる。
決勝直前までこだわる
今年の世界大会は収録映像を審査するオンライン開催となり、チームは8月末の世界大会予選を4位で通過。しかし結果に満足できず、決勝審査直前の9月に、提出するダンスを急遽とどろきアリーナ(中原区)で再撮影した。ぎりぎりまで「全員が納得できるダンスにこだわった」と森さんは振り返る。
迎えた決勝の結果発表で、2位と伝えられた。快挙に森さんは、「今まで悔し涙ばっかりだったけれど、今回はうれし涙を流せてよかった」とよろこびを語る。同時に、「表現力を磨き自分のダンスをレベルアップさせて、次は絶対に1位を獲りたい」と新たな目標もできた。
昨年チーム入りした浜さんにとっては、初めて出場した世界大会。「最後に帽子を投げるところに苦戦して、空き時間に何度も何度も繰り返した」と語る。練習では卒業生の存在が大きかったという。「卒業生が参加してくれたからこそ、技術も見せ方もすごく勉強になった。これからもっと、いろんな技に挑戦してきたい」と意気込む。
今回、久しぶりにチームに合流した財津さん。卒業後もダンスは続けていたが「努力して結果を出す感覚を思い出した」と、改めてダンスの楽しさを知る経験となった。指導者としても活動を始め、「踊る楽しさを子どもたちに伝えていきたい」と語る。
同チームのダンスは、大会公式ユーチューブチャンネル「OfficialHHI」から閲覧可。
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