連載91 選挙公報の配送は確実に! みらい川崎市議会議員団 こば りか子
10月31日に行われた川崎市長と衆議院議員のダブル選挙は記憶に新しいと思います。これまで選挙公報は町内会自治会を通じて配布されていましたが、コロナ禍で町会等活動が縮小されていることを考慮し、今回初めて業者による配送が行われました。ところが調査した結果、特に麻生区は約6千世帯にどちらかが届かなかったことが判明したのです。我が家も結局、市長選挙広報は届きませんでした。原因は、業者の選定方法にあると考えます。つまり、市長選挙広報は全区を1社が請負い、衆議院議員選挙は6ブロックに分け6社に委託しましたが、麻生区だけは両方を同じ業者が請負ったからです。
一部未配布、選管は詳細を把握せず
今年度、私は総務委員会の副委員長を担っていますが、麻生区の全町内会連合会理事会で選挙広報未配布について問題になったにも関わらず、市選挙管理委員会はこうした問題について調査を実施しないばかりか、「問題は無かった」とし続けたため、正式に総務委員会で報告することを指示しました。ところがその場でも市選挙管理委員会事務局からは、配布について特段問題が無かったような答弁を繰り返す不誠実な対応だったため、現在行われている議会の代表質問であらためて質しました。
配布事業者と交わした仕様書には「配布漏れや配布間違いが発生した場合には選挙無効の原因となる恐れもあるため、配布漏れのないようにする」と記載がありますが、市選管からは「配布世帯数よりも配送開始日・完了日の方を重視している」との説明もあり、選挙公報の重要性を選挙管理委員会事務局自体が認識していないのか!?と疑いたくなる有様でした。
選挙ポスターやチラシに二次元コード等を
選挙公報は、選挙人が立候補の情報を得るための重要な媒体であり、また配布漏れ等により選挙無効の原因となる恐れもあることから、確実にその情報を届けなければなりません。一方で、選挙公報は公職選挙法により告示日の立候補受付終了とともに印刷業者に渡し、レイアウトや印刷等の作業に入ることから、選挙開始2日後以降に順次届く「選挙のお知らせ(入場整理券)」に封入することは困難な状況となっています。
しかし、東日本大震災を契機に平成27年から選挙公報は、選挙の種類によって、市・県のホームページにそれぞれ記載されています。その周知が十分でないことを指摘し、選挙ポスターやチラシにホームページの二次元コード等を掲載して容易に検索できるよう工夫することを求めたところ、来年の参議院選挙までに改善するとの答弁でしたので、配布の問題と合わせ、厳しく注視してまいります。
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