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麻生区版 公開:2022年1月7日 エリアトップへ

昭和音大生企画公演 「希望」の音楽と演劇、同時に 19日 メシアンと寺山修司

文化

公開:2022年1月7日

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公演ポスターとアートマネジメントコースの学生
公演ポスターとアートマネジメントコースの学生

 四重奏演奏と演劇を同時進行で行う公演が、1月19日(水)に昭和音楽大学ユリホール(南校舎5階)で行われる。学生が制作、運営を行う、アートマネジメントコースによる自主企画公演だ。

 演奏曲は仏・現代音楽の作曲家オリヴィエ・メシアンによる『世の終わりのための四重奏曲』。第二次世界大戦中、メシアンが捕虜収容所で作曲し初演した全8楽章の曲だ。第5楽章で演奏と同時に、寺山修司が戦後の復興を経て書いた『白夜』を上演する。

 企画者の藤崎薫さん(3年)は、メシアンの曲を聞き「他の芸術と組み合わされている場面が想像できた」と語る。公演案を出す中で、メシアンの曲と、以前から好きだった『白夜』を組み合わせたらおもしろいのででは、と発想した。

 藤崎さんは2作品の共通点に「希望」があると考える。メシアンは極限状態の中で作曲した。「音ではお腹も満たされず、寒さもしのげない。それでもメシアンは音楽の力を信じ、そして音楽が人々の希望になった」。一方、『白夜』には「何でもないものが、ある人にとっては希望になり得ることが描かれている」と話す。

 コロナ禍、音楽や演劇の公演は中止が相次いだ。「芸術が不必要ではないかと思われた。そんな中でも、何とか工夫しアクションを起こした人たちに勇気をもらった」。そんな体験があるからこそ、両作品が作られた時代と今の時代を重ね「現代の希望にもつなげたい」と藤崎さんは思いの丈を語る。

 演奏するのは、感染症拡大により公演中止となった昨年度の自主企画公演にも出演予定だったメンバーら。『白夜』を演じるのは文学座出身の若手俳優たちだ。同大入学前に文学座の研究所に所属していた藤崎さんの縁もあり、実現した。

 アートマネジメントコースの公演ではこれまでに経験のない、演奏と演劇の同時進行。藤崎さんは「一緒に鑑賞することで多角的に見ることができると思う。お客様には今後の生活が豊かになるような、何かを感じてもらえれば」と語る。

 午後6時30分開演。全席指定で一般3200円。問合せや公演詳細は「昭和音楽大学チケットセンター」HPへ。

企画の経緯を話す藤崎さん
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