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麻生区版 公開:2022年1月7日 エリアトップへ

新春インタビュー 地域コミュニティを推進 三瓶区長、今年の展望語る

政治

公開:2022年1月7日

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地域防災力について言及する三瓶区長
地域防災力について言及する三瓶区長

  新年にあたり、本紙では、三瓶清美麻生区長にインタビューを行った。昨年の区政運営や、40周年を迎える新年度の取り組みについて聞いた。(聞き手/本紙・麻生区編集室 中島崇雄)

 --昨年1年間を振り返っていただき、感想をお願いします。

 「昨年は新型コロナウイルス感染症の拡大によって、今まで当たり前のようにできていたことができなくなってしまい、本当に皆さん大変な日々を過ごしてこられたと思います。麻生区は、文化・芸術のまちです。文化・芸術活動に携わっている方々はご自身も厳しい中、私たちにたくさんの勇気や安らぎ、明日への希望を与えていただいたことに心より感謝申し上げたいです。さらに麻生区に練習場を構えている川崎フロンターレが、このような状況の中で4回目のJ1リーグ優勝を遂げられたことは、本当に多くの人たちに元気を与えてくれたと思います」

 --昨年4月に区長に就任された際、現場主義を掲げておられました。現場で見た麻生区、麻生区民への印象は。

 「できるだけ、まちに出て、麻生区を知りたいという思いもありましたので、実際に足を運ばせていただきました。住宅地の近くにこんなに豊かな自然がある、素晴らしい文化芸術施設もある、非常に恵まれた環境だと思いました。行政として、こうした環境があることを、いかに皆さんに知っていただくかが重要だと感じました。コロナがなければ、もっといろいろなイベントがあったり、会合で多くの方々にお会いできたと思うのですが、そういったことが限られてしまい残念に思っていました。ですが、まちに出掛け、イベントでチラシなどを配ったりしている時に『区長さん』と声を掛けていただき、麻生区の皆さんは本当に温かいなと実感しました」

 --この1年の取り組みや、見つかった課題はありますでしょうか。

 「新型コロナウイルス感染症の戦いはまだまだ続いていますし、第6波が懸念されるところです。3回目のワクチン接種もあります。確実に、速やかに対応していかなければと思っています。また、ここのところ地震が相次いでいます。コロナ禍であっても、自然災害は待ってくれません。昨年12月にも防災訓練を実施しましたが、自主防災組織の皆さんや、企業の皆さんと連携しながら、訓練を通して、地域防災力の向上を図っていく必要を切に感じています。さらに、コロナ禍で町会の活動などが難しく、コミュニティを築くことにご苦労されているかと思いますが、地域を支えていただいている町内会・自治会の支援を通して、地域包括ケアシステムの推進を図って参りたいと思います」

今年は「花(はな)笑(え)む」年に区のブランド力発信へ

 「昨年、125の町会・自治会の皆さんにヒアリングをさせていただきました。超高齢社会へ向けてさまざまな課題がある中、コロナ禍によりさらに活動の困難さに拍車がかかっていることがわかりました。地域力を高めていくために、こうした課題解決に力を注ぎたいと思います。また、最近よく耳にされていると思いますが、SDGsの取り組みも進めたいと思います。地域の皆さんの意識がとても高く、学校や職場等で取り組みが進められておりますが、区役所としても負けないよう皆さんと連携させていただきたいと思っています」

 --新年度に向けた事業は、区制40周年が大きな柱になると思います。

 「川崎市では、令和4年度から第3期実行計画がスタートします。これは今後4年間の道標であり、指針でもあるので、しっかり取り組んでいく必要があると考えています。市では令和6年に、市制100周年にあわせて『全国都市緑化フェア』の開催を誘致しているところです。麻生区を語るうえで、緑や自然は欠かせないので、この緑化フェアは麻生区をアピールする絶好の機会になると思います。区役所だけでなく、オール市で、まちの価値、ブランド力を高めていきたいと思います」

 --区民の皆さんにメッセージをお願いします。

 「今月から、区民課や保険年金課の窓口でお待ちいただく時間を短縮するため、新しいシステムを導入し、サービスの向上を図ります。このように、区が進める施策や取り組みを区民の皆さんにわかりやすくスピーディーにお伝えすることも、区長の役割のひとつだと思っています。また、区民の皆さんからのご意見・ご要望の中に、区の課題があると思いますので、そういった声をぜひお聞かせいただければと思います。まだまだ我慢の生活が続きますが、今年1年、区民の皆さんがマスクをしていても、いつも笑みをたたえているような年であってほしいなと思います。そして私自身、『花笑む』年にしたいと思っています。大和言葉で『笑む』は咲くという意味で、『つぼみがほころぶ』ことを『口元がほころぶ』に例え、昔の人はユリの花を指して、言っていたそうです。麻生区の花が『ヤマユリ』なので、この1年をこの『花笑み』でいきたいと思います。麻生区役所職員、今年も区民の皆さんのために一丸となって事業に取り組んでまいりますので、宜しくお願いします」

新年度の取り組みについて語る三瓶区長
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