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麻生区版 公開:2022年2月18日 エリアトップへ

区民有志「ロバ君倶楽部」 「医療用帽子」70枚手作り 依頼受け、ボラ団体に寄贈

コミュニティ社会

公開:2022年2月18日

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星野さん(左)に帽子を手渡す「ロバ君倶楽部」のメンバー
星野さん(左)に帽子を手渡す「ロバ君倶楽部」のメンバー

 抗がん剤治療などで脱毛に悩む人に向けた医療用ケア帽子「コットンキャップ」を必要としている人に届けたい――。区民有志団体「ロバ君倶楽部」は8日、「神奈川骨髄移植を考える会」の星野智子さん(50)=多摩区在住=に手作りのコットンキャップ約70枚を寄贈した。星野さんは「皆さんの思いに感謝している。必要な患者さんに届けたい」と話す。

 「ロバ君倶楽部」は、手芸などが得意な区民の有志団体。認知症サポーターキャラバンのマスコットキャラクター「ロバ隊長」のストラップを作成し、認知症サポーター養成講座を受講した人たちに配布する活動を行っている。

 一方、「神奈川骨髄移植を考える会」(本部・平塚市)は、骨髄バンクや臍帯血(さいたいけつ)バンクなどの促進を目的にしたボランティア団体。活動のひとつとして「コットンキャップ事業」に取り組んでいる。コットンキャップは、抗がん剤治療で脱毛に悩むがん治療経験者が考えた肌に優しい綿素材の帽子。この帽子を川崎市内のがん患者に届けようと、星野さんが中心となってモニターや作り手の募集活動を昨年6月から始めた。

 星野さんは、2012年に白血病と診断され、臍帯血移植を受けて回復した経験を持つ。「治療の時に脱毛で悩んでいた。入院中に少しでもおしゃれをしたいと思っていたら、娘が帽子を作ってくれてうれしかった」とコットンキャップの存在を語る。活動する中で、川崎市で人材マッチングを行う「プロボノ部」から紹介されたのが「ロバ君倶楽部」だった。

 同倶楽部は、星野さんの依頼を受けて昨年12月から製作を開始。提供された生地を使って、約70枚の帽子を完成させた。帽子以外にも、余った生地や手持ちの生地で点滴を入れる袋や、アイマスクなど約150点を製作し、寄贈した。同倶楽部の片居木町子さん(67)=千代ヶ丘在住=は「病気をされた星野さんが活動をされていると聞いて心を打たれた。少しでも役に立ってくれればうれしい」と話した。

 星野さんは「患者さんのことを思って作っていただき、感謝している。今回の取り組みを川崎モデルとして、他の地域にも広げ、患者さんの支援に役立てていきたい」と抱負を語った。

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