「ボンド杯争奪全日本こども囲碁中学生チャンピオン戦」で全国ベスト８に入った
高橋大地さん
白山在住　15歳

高校でも｢囲碁道｣探求

　○…３月に行われた神奈川地区大会で優勝し、２年連続で出場したボンド杯全国大会。初戦で今大会で準優勝した選手と対戦し惜敗。「最初で負けて乗り切れなかった」。その後、３連勝を収めるも最終戦で敗れ、ベスト８で中学生最後の大会を終えた。「悔しいけど、小学生で１回しか行けなかった全国大会に５回行くことができた。中学時代の囲碁生活は宝物」と笑顔を見せる。

　○…囲碁との出合いは小学校入学前。祭り会場のブースで体験したことがきっかけ。「何も決まりがなく、好きなところに碁石が置ける。自分の世界に入れるところに魅力を感じた」。囲碁教室で学びながら棋力をつけていくと、小学６年生のときに全国大会に出場し、準優勝。その直後、両親の仕事でアメリカへ転居することに。囲碁人口が少なく、少し囲碁から離れた時期があった分、「１局１局を大切に打てるようになり、改めて囲碁の楽しさを感じるようになった」。帰国後、数々の大会で勝ち続け、躍進を続けた。

　○…進学先は大学付属の高校ということもあり、同世代のみならず大学生にも胸を借りて研鑽を積む予定だ。勉強では心理学に興味も。その理由は「答えがないものが魅力」と答え、「囲碁も心理学も同じ。ＡＩもまだ理解できていないことがある。だから囲碁も、まだまだ自分も強くなれると思う」と志は高い。

　○…スポーツ好きで「ルービックキューブ」が得意。全面そろえるのに１分もかからない。「囲碁を続けてこれたのも、応援してくれる家族のおかげ」と感謝の意を示す。年少者に囲碁の魅力を教えることを夢に描く。「自分も先輩に教わってきた。プロとは違う道で強さを求めていきたい」。囲碁道を探求する日々が続く。