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麻生区 社会

公開日:2022.04.08

「山ゆり号」運営に優良表彰
運行10年の地域交通

  • 百合ヶ丘駅に停車する山ゆり号

 高石地区と小田急線百合ヶ丘駅を結ぶコミュニティバス「山ゆり号」の運営委員会は3月28日、2021年度「関東運輸局地域交通優良団体等表彰」を受賞した。

 同表彰は地域公共交通に取り組み、他地域の模範となるような功績がある団体を国土交通省関東運輸局長が表彰するもの。今回は3団体が選ばれた。

 山ゆり号は、地域住民で構成される「山ゆり交通事業運営委員会」が2011年9月に本格運行を開始。道が狭く山坂が多い地区で13人乗りバスを運行し、高齢者を中心に利用されている。昨年10周年を迎え、県立百合丘高校と協力し、記念マスコットも制作された。

 同委員会の功績として、運営委員を中心に交通事業者や市職員が協議会に出席し、多様な主体が参画する点、サポーター登録制度や広報の創意工夫、運行数やルートの見直しなど自立性・継続性が評価された。

 受賞に際し、同事務局は「10年間の活動への労いと、今後の活動へのエールと受け止める」と話している。

利用者減少、運行危機

 一方で、運営側は複雑な思いも抱える。コロナ禍で利用者減少に拍車がかかり、現在は1日100人に満たない。運賃による収入が少なく運営は赤字状態。同事務局は「山ゆり号は運行危機に直面している。このままでは、廃止もやむを得ない状況」とこぼす。

 対策として、今年度は1日100人を目標を掲げ、利用者増加を近隣町会に呼びかける。「期限を決め、運行継続を検討したい」と話している。

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