麻生警察署(吉田善成署長)は4月27日、特殊詐欺を未然に防いだとして、ファミリーマート王禅寺西店のアルバイト・西岡伶さん(18歳)=王禅寺東在住=に感謝状を贈呈した。
今春大学に入学し、3月中旬から同店でアルバイトを始めた西岡さん。4月2日午前0時ころ、78歳の男性が同店を訪れ、3万5千円のプリペイドカードを購入しようとしていた。「今まで、高齢の方がこの時間にプリペイドカードを購入することがなかったので、怪しいと思った」と購入理由を聞いた。すると、男性はパソコンを操作中に、エラーコードのポップアップ画面が出たため、画面に書いてあった番号に電話をすると、プリペイドカードを購入し、そのカード番号を教えるように指示されたという。西岡さんは、テレビで同様の手口を見たことがあり、店の研修でも注意を受けていたため「もしかしたら詐欺かもしれないので警察に詳しく聞いてみては」と110番を促すと、男性が自ら通報し、警察が到着。未然に詐欺を防いだ。
吉田署長は「アルバイトを始めて間もない中で、勇気をもって声がけし、詐欺を未然に防いだことは、被害者にとっても、我々にとってもありがたい」と労いの言葉をかけた。西岡さんは「自分が販売したもので被害にあわず安心した。今後も疑問に思ったら何事もそのままにせず、解決する方向へ考えていきたい」と話した。
同署では、事前に詐欺を防いだ功労に対し、感謝状を贈呈するのは今年2回目。管内では特殊詐欺による被害が5件発生(4月26日時点)しており、同署では「今年に入り、オレオレ詐欺が増えているので注意してほしい」と呼び掛けている。
<PR>
麻生区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>