麻生区 スポーツ
公開日:2022.08.26
バトントワーリング
世界選手権で堂々の1位
麻生中3年 川口調(しらべ)さん
「第35回世界バトントワーリング選手権大会」が8月に伊・トリノで開催され、市立麻生中学校3年の川口調さん(14)が、フリースタイル個人・男子ユース部門で優勝した。
バトントワーリングは、棒状のバトンを回転させたり空中に投げたりする操作と、身体表現を音楽に合わせて組み合わせ、正確さや芸術性、技術力を競うスポーツ。世界選手権大会は2年に1度行われ、39カ国が参加する。
川口さんが出場した「フリースタイル個人」は、技のタイミングや動きが決められたショートプログラムと、自由選曲のフリースタイルの合計点で順位が決まる。12歳から17歳までのユース部門には9人が出場した。
3月の選考会で日本代表に選ばれ、世界大会は初挑戦となった川口さん。予選の演技は「良い緊張感をもちつつ、縮こまらずできた」と振り返り、1位で上位6人による決勝に進んだ。
決勝では序盤にミスをするも、その後は「もうミスしたらダメだ」と気を引き締め、乗り切った。曲のテーマに合わせ、得意とする表現力で「カッコつけたり、大人っぽく見せようとする生意気な雰囲気」を見せ、堂々とした姿で会場を大いに盛り上げた。
1位受賞を聞き、「無事に大会を終えることができた安心感と、夢を叶えることができた喜びで、いっぱいだった」と率直に思ったという。
会場埋める歓声に感動
大会で印象に残るのは会場いっぱいの観客と、歓声や拍手だ。川口さんは「これまでに経験したことのない量だった。演技中は皆さんに手拍子をしてもらい、これまでで1番踊っていて楽しかった」と笑顔を見せる。
川口さんは今後の目標を「パフォーマーとして、お客さんに楽しんでもらえるよう、美しさや力強さに力を入れていきたい。いつかバトンをオリンピック競技にできるよう、周知活動も頑張りたい」と話している。
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