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麻生区 コラム

公開日:2022.10.21

区民記者が走る! vol.18 2022年 October
麻生区のナウマンゾウと象

  • 岡上の旧家の蔵にある象=タウンニュース麻生区版より

  • 仲原照男記者

 麻生区の早野上ノ原遺跡は、高津区緑ヶ丘霊園内遺跡(JR久地駅と津田山駅間に所在)等とともに、市内では珍しい旧石器時代を含む遺跡の一つだ。旧石器時代、神奈川県内にはナウマンゾウが多数生息していて、化石も20カ所以上で発見されている。久地駅の東300mほどのマンション建設現場でも、ナウマンゾウやシカ等の化石が発見された。ほど近い遺跡の住人は、こうした動物を貴重な食料としただろうし、早野上ノ原遺跡の住人達も、同じように食していただろう。麻生区でもナウマンゾウの化石が見つかってほしいものだ。

 ところでタウンニュース麻生区版の昨年6月25日号に、岡上の旧家の蔵に象が飾られているが、由来は不明との記事がある。川崎の藁ぶきの民家を詳細に調査・紹介した、小林昌人著「川崎の民家」(川崎市文化財団刊)に同じ写真がある。説明を引用すると、象には「魔除けと富を摘み込む願いが込められている」とのことであった。

区民記者とは?

地域活動が盛んな麻生区で活動する団体にスポットライトをあてるために、麻生市民交流館ゆまゆりを運営する認定NPO法人あさお市民活動サポートセンターが中心となって、文章を書くことが好きな区民で活動しています。

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