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麻生区 コラム

公開日:2023.01.20

区民記者が走る! vol.21 2023年 January
かつては、地域の絆は講であった

  • 御岳神社の大口真神(オオクチマガミ)のお札

  • 中島久幸記者

 王禅寺西7丁目辺りの真福寺地区は、かつて北から上、中村、(白山)谷戸講中に分かれていた。江戸時代の5人組制度以来、講中が近隣の互助連帯親睦に果たした役割は大きかった。また、2名宛廻り持ちの代参として、雨乞いは相模の国大山、阿夫利神社への大山講、雹の害を守る上野国榛名神社への榛名講、豊作祈願、火難、盗難除けは武蔵国御岳山への御岳講があった。白山神社本殿裏の木札には文化14年(1817年)とあり、最後の記録は平成13年(2001年)とあるので少なくとも180年余り続いたが、現在は周辺の田畑が埋め立てられ、目的を失いこれらの代参は消滅した。

 ただし、講員の家族の葬儀として、お念仏講は現在も続いている。49日講や持ち回りで月並講も行う。なお、講とは異なるが盆踊り、秋の収穫祭、どんど焼きなどが地域の絆として残っている。

地域活動が盛んな麻生区で活動する団体にスポットライトをあてるために、麻生市民交流館やまゆりを運営する認定NPO法人あさお市民活動サポートセンターが中心となって、文章を書くことが好きな区民で活動しています。

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