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麻生区 文化

公開日:2023.02.03

探訪こぼれ話
上麻生に「茶臼山」
家康が天下人に浸った地

  • 上麻生にある茶臼山緑地

 新年から始まったNHK大河ドラマ『どうする家康』。強者が集まる群雄割拠の時代を生き抜いていく徳川家康の生涯を描いた作品だ。数々の人気ドラマを手掛けてきた古沢良太さんの脚本、松本潤さんの主演でストリーが展開されている。

 本紙元旦号で、麻生区と徳川の関りについて紹介。家康が麻生の地を訪れた記録は「なさそう」と紹介したが、読者から耳寄りな情報が寄せられ、家康が訪れていたという場所があった。

 その場所は、上麻生4丁目にある「茶臼山緑地」。歴史好きの人なら、茶臼山と聞いてピンとくる人もいるのでは。天下分け目の戦いと称される「関ヶ原の戦い」で勝利した家康は、1614年に「大阪冬の陣」で豊臣家と争うことに。その際、大阪城を攻めるために、家康が本陣を敷いたのが天王寺村の茶臼山だった。その後の「大阪夏の陣」で勝利を収め、天下を取った家康は、現在の上麻生の丘で鷹狩りに興じ、天下人として感慨に浸ったとされる。そうした伝承から、この場所が「茶臼山」と名付けられたという。

 片平にある修廣寺も、源頼朝が軍事訓練などを目的とした「巻狩」を夏にこの辺りでしていたことに由来し、山号の「夏蒐山」と名付けられたとされる。麻生区は、歴代の天下人にゆかりがあった地だった。

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