麻生区 コラム
公開日:2023.03.17
柿生文化を読む
シリーズ「草創期の柿生中学校」『うれ柿』と学校生活の思い出…その4【2】文:小林基男(柿生郷土史料館専門委員)
初めて学校行事に修学旅行が加わったのは、4期生からでした。現在も続く関西方面(京都・奈良)への3泊4日の長距離旅行です。といっても1951(昭和26)年のことです。日本全体がほぼ焦土と化した敗戦の痛手から、必死の努力で復興と再建の道を歩みだしていたとはいえ、まだまだ大変に貧しかった時期です。純農村地帯だった柿生地域も例外ではなく、父母から徴収する旅行費用をできるだけ節約した旅行でした。新幹線はまだなかった時代ですが、別料金が必要となる特急や急行は走っていました。しかしそんな贅沢は許されません。関西への往復とも特別料金のかからない各駅停車の旅でした。当時の時刻表で調べると、京都までおよそ12時間半の旅です。地域の違いなのでしょうか? 関西旅行ではお米を持って行く必要はなく、宿舎によって米の持参が必要か否かは違っていたようです。
(つづく)
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