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公開日:2023.03.31

麻生地区少年消防クラブ
宮坂さん 総務大臣賞に
指導者として功績評価

  • 消防署と連携してクラブを運営する宮坂さん

 麻生地区消防少年クラブの運営委員長・宮坂はる子さん(71)が3月28日、優良な少年消防クラブの指導者として総務大臣賞を受賞した。麻生区内での受賞は初。委員長に就任して25年。子どもたちに防火・防災の学習の機会を提供することに尽力し、その功績が認められた。

 少年消防クラブは、川崎市では小3から小6の男女を対象に、防火・防災に関する知識や技術を学ぶ組織。麻生地区では、令和4年度は25人が在籍し、年間を通じて消防艇の見学、消火訓練などの活動を行ってきた。

 麻生地区は、これまでに2006年、16年に優良なクラブとして消防庁長官賞を、08年と18年に特に優良なクラブとして総務大臣賞を受賞。優良な指導者に贈られる総務大臣賞に、麻生地区では初めて宮坂さんが受賞した。「子どもが好きで活動してきたので、賞をもらえると思っていなかった」と宮坂さんは驚きの声をあげる。

 宮坂さんは、麻生区子ども会連合会の役員を務めていた際に誘われ、98年に運営委員会委員長に就任。消火器の使い方や、火災時の避難方法など、子どもたちができる防火・防災知識や技術の習得のために、施設の見学などを麻生署と連携して企画、運営してきた。「何よりも子どもたちがケガをしないように。消防ヘリコプターの見学など、入ってみると楽しいと思ってもらえるような、子どもの目を引く内容を計画している」と運営で心掛けていることについて語る。

 防火・防災を学ぶだけでなく、規律の重要性も子どもたちに学んでほしいという。「いざという時にすぐに動けるように、消防署員からメリハリも学んでほしい」と呼び掛ける。

 新型コロナの影響で、年間の活動も減少。次年度は、活動時間が増えることを願い、「厚木の消防学校の見学、体験など、時間を調整しながら、子どもたちに経験してもらいたいことを企画していきたい」と今後の運営を見据える。「火災を起こさない、起きた時の知識を学ぶことが一番。それを子どもたちと一緒にこれからも学び続けたい」と抱負を語る。

 総務省によると、昨年5月1日時点で、少年消防クラブは全国に約4150あり、クラブ員は約39万人、指導者は約1万3千人いる。今回、指導者として宮坂さんを含め、全国で20人が総務大臣賞を受賞した。

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