県政報告【11】 我が子に「学校に行きたくない」と言われたら... 神奈川県議会議員 小林たけし
不登校の小中学生は昨年度およそ29万9千人で、10年連続増加で過去最多...。10月初旬に文部科学省が公表した調査結果が新聞に掲載されたことをご記憶の方も多いと思います(神奈川県では2万1180人)。私が小学生から中学生を過ごした昭和後期から平成初期とは変わり、今では「不登校」という言葉がすっかり定着しました。皆さんのお子さん、そして身の回りでも不登校の知り合いは珍しくないでしょう。現在、神奈川県教育委員会では、この文科省の発表を受けて要因分析を行っています。
「もう学校には行きたくはない...」。お子さんから、このように打ち明けられたら皆さんはどう反応されますか。「我慢して行きなさい」「無理しなくていいよ」「学校で何があったか話してみて」等々、皆さんもお忙しい中で反応は様々かと思います。私が所属する県議会文教委員会でも、この不登校数増加が話題となりました。不登校に至る要因は様々ですが、それに対する解決策が明確でないことが不登校問題の特徴です。そして教育委員会にも、即効性のある解決策はありません。
ただ一つ言えることは、お子さん自身がご両親から愛されていると思える親子の信頼関係があれば、そのお子さんは学校に戻るにせよ、他の道を進むにせよ、人として着実に成長していけるということ。少なくとも、一昔前に比べれば不登校を前提とした将来への選択肢が広がってきています。「学校に行きたくない」とお子さんから打ち明けられた時に、恥や怠惰と捉えるのではなく、まずは想いを受け止めてあげることが大事です。そのためにも、お子さんが迷いなくSOSを出せる親子の信頼関係が重要になると思うのです。
私自身も中学校時代にいじめに遭い、学校に行きたくないという感情を押し殺して耐えました。しかし選択肢が多様化した今日、他にも道があることを児童・生徒に知ってもらいたいのです。
参考:キミイロ特別企画 https://www.youtube.com/watch?v=rnxGOSHap-M&t=337s
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12月1日