県内基準地価 川崎市が唯一上昇 武蔵小杉駅周辺で高い上昇率
神奈川県は今月19日、県内927地点の基準地価(2012年7月1日時点)を発表した。昨年の価格を基準にした変動率では、住宅地・商業地ともに4年連続で下落する中、川崎市は県内で住宅地、商業地ともに唯一上昇に転じた。
基準地価は各都道府県が国土利用計画法に基づき、毎年7月1日時点の1平方メートルあたりの土地の価格を判定するために実施している。国の公示地価(毎年1月1日時点)とともに土地取引の指標にも用いられている。
2012年の川崎市内の地点数は、住宅地が70地点(新期地点地2)、商業地が35地点(新期地点地2)で、住宅地の継続地点68地点のうち、28地点(昨年0地点)、商業地でも継続地点の33地点のうち、15地点(昨年0地点)が上昇に転じた。
平均変動率では、住宅地は昨年のマイナス0・8%から0・5%に、商業地は昨年のマイナス0・6%から0・7%となった。
個別の基準地で見ると、住宅地点では特に横須賀線が開通し、駅周辺の再開発が進んでいる、中原区の武蔵小杉駅周辺をはじめ、高津区の溝の口駅、武蔵新城駅、高津駅徒歩圏内などが利便性などを理由に需要が増え、上昇。商業地でも武蔵小杉周辺の継続6地点すべてで上昇。「新丸子東2丁目907-14」地点は昨年比で7・3%(前年0・0%)上昇し、神奈川県内で最高の上昇率となった。
市内の住宅地の平均価格は24万2300円。中原区の「小杉御殿町2丁目-144-1」地点が42万6000円でトップとなった。
商業地の平均価格は49万3600円。市内のトップは川崎区の「駅前本町3番6」地点で178万円。
川崎区・幸区でも上昇
川崎区での地価変動率は、住宅地点では横ばいなものの、商業地点では0・3%アップした。幸区でも住宅地点が0・7%、商業地点も0・3%と、ともに上昇した。
川崎区のもっとも高い商業地点は「駅前本町3番6」の178万。住宅地では、「大島1丁目10-4」の28万1千円が区内トップ。
幸区のもっとも高い商業地点は「下平間字稲荷耕地111番4」の39万1千円。住宅地では「南幸町3丁目29-2」の32万円となった。
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4月19日
4月12日