「ワールド女子プロレス・ディアナ」(殿町)の練習生だった田島町の田中盟子さん(16)が、同団体のプロテストに合格した。10月5日に後楽園ホールでデビューする。戦いを前に、プロ選手としての意気込みを聞いた。
9月7日に行われたプロ公開テストでは90人の観客が見守る中、スクワットや腕立て伏せ、腹筋・背筋などの基礎体力テストやブリッジ、受け身、ロープワーク、スパーリングなどの技術テストをこなした。すべてのテストをクリアした田中さんは、同団体代表の井上京子選手から合格を告げられ、晴れてディアナの選手に仲間入りした。
道場に来るようになったのは、井上選手からのオファーがきっかけだ。6人兄弟の三女。「大家族」としてテレビに取り上げられた際、取っ組み合いの兄弟喧嘩を繰り広げる田中さんの姿を偶然テレビで見ていた井上選手が「光るものがある」と感じたのだという。もともとプロレスにはあまり興味はなく、当初「怖い」とも感じていたが、通ううちに興味が深まっていった。
今年の3月から練習生として所属。「入った頃は腕立て伏せなんて、1回もできなかった」と、田中さん。午前中に練習をして、午後には県立川崎高校の定時制に通う。休日は4、5時間マットの上で汗を流す日々。練習をこなすうち「他の選手のように強くなりたい」と思うようになり、本格的にトレーニングに打ち込んだ。練習生となってからわずか半年だが、だいぶ筋肉が付き身体全体が引き締まってきたという。身長157cm、体重 75kg。井上選手から「合格」と告げられた時には涙が溢れた。
目標はディアナの全選手で、「皆、輝いて見える」と話す。10月5日に後楽園ホールでデビュー戦に臨む。「川崎の皆さんにも応援してもらいたい」と話した。
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