川崎大師平間寺(貫首 藤田隆乗大僧正)が制作した「願い事が叶(かな)う大師(まち)」と書かれたのぼり旗が、大師の表参道商店街に掲出されることがこのほど決まった。大師界隈を盛り上げようと、平間寺と地元商店街がタッグを組んだ。
「願い事が叶う大師」は、毎年4月に大師公園をメイン会場に行うイベント「かわさき楽大師」で使われてきたキャッチコピー。川崎大師平間寺の貫首 藤田隆乗大僧正がこのコピーを目にした際に好印象を持ったことがきっかけで、のぼり旗への採用が決まった。平間寺と地元商店街が「大師地域に願い事を叶えに来てほしい」という思いを共有し、ともにアピールしていく。
大師地域の商店主らで組織される、かわさき楽大師プロジェクト実行委員会の石川智也さんは「楽大師で設けている短冊コーナーに家族の病気のことや地震の被災地復興など、多種多様な願いが書かれていて、皆さんが様々な思いを内面に秘めていることを実感した」と言い、「このまちを訪れる人達の願い事が叶ってほしいという思いがこもったキャッチコピー。これを機会に広まっていったらうれしい」とも話す。
のぼり旗は、表参道商業協同組合が地域をアピールするために、表参道商店街の街路灯に立てることを企画。同組合は「お大師さまあっての商店街」と平間寺に提案し、制作が実現した。
川崎大師平間寺には本堂での参拝や護摩祈願のほかにも、健康のご利益があるとされる薬師殿、「お砂踏み霊場」として有名な新四国八十八カ所霊場などがある。大師地域には若宮八幡宮や石観音堂といったご利益を授かれるスポットも多数あるといい、同実行委員会は『「願い事が叶う大師』というコピーがふさわしい地域」と力を込める。
のぼり旗は、水色、黄色、赤色の3色を各50本制作。掲出予定は7月下旬からで、季節ごとに色を変えて展開していくという。のぼり旗とともに「やくよけ川崎大師」と入ったフラッグも掲げる。デザインは統一感を出すため、川崎大師大山門に通じる仲見世通りに掲揚されている仏旗に合わせた。
平間寺の大山隆朋法務課課長補佐は「川崎大師駅を降りたところから大師の雰囲気、息吹を感じてほしい。商店街の皆さんと一緒になって、大師という街を盛り上げていきたい」と話す。
同実行委員で同組合員でもある森明弘さんは「全国から願い事を叶えたい人が集まる大師の商店街にいる者として、もっと魅力的な街にしていきたい」と意気込んでいる。
川崎区・幸区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|