川崎市は京急電鉄株式会社と沿線にまちづくりに関する包括連携協定を4日、締結した。京急川崎駅周辺のまちづくりや、鉄道やバスの乗り換え機能の強化による産業、観光、暮らしの利便向上を、両者の強みを合わせ、進めていくことを確認した。
京急電鉄は1898年に創業。関東初の電気鉄道として大師線を走らせた。
現在では、川崎と品川、横浜といった拠点都市や羽田空港、京浜臨海部、生命科学・環境分野の研究機関が集まる殿町のキングスカイフロントへ鉄道、バスを直結させ、産業や文化の発展、暮らしの利便向上の重要な役割を担ってきた。2018年2月には創立120年を迎える。
今回の協定に盛り込まれた主な取り組みは3つ。【1】駅周辺のまちづくりと交通結節機能強化に関すること(交通)【2】沿線の産業や観光等の発展に資するまちづくりに関すること(産業)【3】誰もが暮らしやすいまちづくりに関すること(暮らし)。
【1】は京急川崎駅とJR川崎駅との乗り換え利便の向上や産業道路駅前の交通広場の整備、京急川崎駅周辺のまちづくり推進、災害時の帰宅困難者対策など。
【2】は京浜臨海部や多摩川沿いの産業観光資源、沿線文化などに対する公共交通機関の利用促進、地元企業や沿線地域との協力体制を敷き、地域の魅力向上につながるイベントの開催など。
【3】は増加が見込まれる外国人居住者や観光客にもわかりやすい環境の構築、本線高架下の活用によるに地域交流の促進などがあげられている。
4日、市役所で行われた調印式には福田紀彦川崎市長と原田一之同社社長が出席。福田市長は「沿線地域の価値向上で、産業、観光の発展、暮らしやすいまちづくりに取り組んでいきたい」などと話した。
川崎市は都市計画の基本方針の中で沿線の拠点駅を中心としたまちづくりを掲げている。またすでに東急電鉄、JR東日本、小田急電鉄と協定を結んでいる。
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