富士通スタジアム川崎(川崎区富士見)は20日(月)、「夏まつり」と銘打ち、盆踊り大会を初開催する。多くの町内会の行事として定着する盆踊りだが、同スタジアム周辺では実施場所の確保が難しいため、長年行われていなかった。「新たな交流の場」をつくろうとする同スタジアムの試みに、周辺町内会も喜んでいる。
「地域貢献の一環として開催できればとの思いで企画した」。同スタジアムの山本秀明さんは実施の背景を説明する。
開催にあたり、同スタジアムは、深瀬欣之助本町2丁目町内会会長、大島善博旭港町内会会長ら複数の町会長に相談。膝詰めで話をすると、かつて、川崎競馬場で盆踊りが行われていたが、それが途絶えて以来、スタジアム周辺地域では行われていないことが判明。中には「眠っているやぐらがあるから使ってもいい」「設営に協力する」。そんな申し出があり、太鼓の叩き手や踊り手の紹介も受けた。山本さんによると、約15の町会から協力を得たという。「温かさを感じた。祭りを通じて、スタジアムや富士見公園を身近に感じてもらい、新たな賑わいをもたらしたい」。そんな思いを込める。
祭りは午後3時から8時30分まで実施。盆踊りは午後7時の開始を予定している。射的、ヨーヨー釣り、スーパーボールすくいといった縁日におなじみのコーナーや焼きそば、フランクフルトなどの飲食が味わえるキッチンカーも会場にお目見えする。アメフット体験コーナーや川崎フロンターレ選手のサイングッズがもらえるキックターゲットをはじめとしたアトラクション、川崎新田ボクシングジムの黒田雅之選手と共にロードワークで汗を流す体験会などを行う。やぐらはフィールド中央に設営。定番の「川崎踊り」に加え、荻野目洋子さんのヒット曲で昨年再び話題となった「ダンシング・ヒーロー」や川崎フロンターレと縁が深く今年5月に亡くなった西城秀樹さん「YMCA」などを流していきたいという。
同スタジアムに近い富士見1丁目町内会の内野安蔵会長は「町会それぞれの文化がある。祭りを通じてうまく融合し、町会同士交流が深められれば」と期待を寄せる。
小雨決行、荒天時は中止。詳細、問い合わせは、同スタジアム(【電話】︎044・276・9133)もしくはホームページ(http://kawasaki-fujimi.com/)を参照。
川崎区・幸区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|