川崎区に住む人たちが自らの手で地元を盛り上げようと活動する「川崎区盛り上げ隊!」が先月、正式に発足した。市全体が新たな地域連携の仕組みを模索する中での同隊の設立に、区の担当者も期待を寄せる。
同隊を設立したのは、ハンドメイド作家の米澤奈緒さん。これまで幸区を拠点に地域のママたちが活動する「NPO法人幸区盛り上げ隊」の一員として活動していた。子ども向けの小物・雑貨の販売、ワークショップを開いていたが、幸区盛り上げ隊のメンバーたちから「自分の住む町で活動を行ってみては」と勧められたことをきっかけに、9月から正式に隊を発足させることを決心。現在同隊には米澤さんを含め、幼稚園児や小学生の子を持つ母親など13人が在籍する。
昨年の7月から川崎区出来野周辺を拠点に、自身主宰のハンドメイドサークルで雑貨販売のマルシェなどを開催していた米澤さん。「川崎区は幸区に比べて、何かコミュニティーに所属したくても団体自体が無く困っている人が多い」と感じ、かつての自分のように地元に自分の特技を生かせる場所がない人たちが活躍するきっかけを作りたいと語る。
今年8月には、プレイベントとしてコミュニティーハウスさくらで「子育て応援サロン」を開催。地域の母親たちの育児相談に乗ったり、地元の小学生らに作文の書き方を指導する催しが好評を博し、隊の活動に少しずつ手応えを感じている。
同隊の立ち上げ式には川崎区役所職員も参加。区の担当者は「区や市全体としても新たなコミュニティーの仕組みづくりを模索している最中。同隊の様な方々と協力し、区を活性化できれば」と期待を寄せる。
米澤さんは「これからは様々なジャンルの取り組みを増やしていきたい。老若男女、川崎区に住む人たちの色んな特技を生かせるような隊にし、行政や地元企業とも協力できれば」と意気込む。
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