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公開日:2019.09.20

浮世絵文化 川崎から再発信
12月3日、ギャラリー開館

  • 浮世絵を手にする斎藤さん

  • タワー・リバークビル内に開館する浮世絵ギャラリー(イメージ図)

 JR川崎駅北口に隣接するタワー・リバークビル内に12月3日、「川崎浮世絵ギャラリー〜斎藤文夫コレクション〜」がオープンする。元参議院議員の斎藤文夫川崎市観光協会会長が長年収集してきた約4千点の浮世絵を公開する。



 浮世絵を所有する川崎・砂子の里資料館から20年間の無償提供を受けて展示が実現。市が約1億円かけてギャラリーを整備し、管理運営は川崎市文化財団が担う。展示の企画立案は川崎・砂子の里資料館が協力する。市文化財団によると、入場料は500円で、来場者数は年間4万2千人と見込む。



 これまで浮世絵は、斎藤さんが2001年に川崎区砂子の自宅を改造して開設した「川崎・砂子の里資料館」で公開してきた。3年前、家庭の事情で閉館したが、ファンや地元から閉館を惜しむ声が絶えなかった。ギャラリー開館により、市は「より多くの地元の人に貴重な歴史・文化資源が身近に感じてもらえる」と文化芸術振興の進展に期待を寄せる。



 同ギャラリーの名誉館長には、斎藤文夫さんが就任することも決まった。



斎藤さんは、再び川崎で自身の浮世絵を公開できる嬉しさを表情に表しながら「機会があればギャラリートークを行いたい」と張り切る。来年の東京オリンピック・パラリンピック開催の時期には、「これぞ浮世絵」とインバウンドを意識した企画を練っている。さらに教育的な見地から「地元の小中高生に江戸の風物を理解してもらいたい」とも語る。

 

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