バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の川崎ブレイブサンダースは、昨季(2020-21年)のホーム戦1試合平均来場者数がリーグ最多の2353人を記録。コロナ下で全試合入場制限50%という中、チケット売上を過去最高の約2億7千万円に伸ばすなど事業面で基盤を固めている。
DeNAグループが川崎ブレイブサンダースの運営権を東芝から受け継ぎ、3年目として迎えた昨季。躍進したホーム戦の平均来場者数をたどると、承継前の7位から初年度(2018-19)は3位、翌年は2位に。戦績では昨季、16年のBリーグ発足に伴うプロ化の後、初タイトルの天皇杯優勝で弾みをつけた。
とどろきアリーナでのホーム戦30試合のチケット売上は約2億7千万円で、前年比7千万円増。ダイナミックプライジング(変動価格制)と呼ばれる独自の仕組みを導入し、来場者を全試合に分散できたとしている。
運営会社の元沢伸夫社長は先月24日、オンライン事業報告会を開き、ホーム戦の施策について「コロナの中、ホーム戦では中村憲剛選手や三浦大輔監督、ユーチューバーらゲストを呼ぶなどイベントに注力した」と説明。物販は「選手プロデュース企画など作り込んだ商品が奏功。売上約1億3千万円で横ばいを維持した」と分析する。
スポンサー売上では昨季、前年比2倍の約4億2千万円で、27社増の167社に伸ばした。2年後にはさらに2倍の売上約9億円を見込む。
2年で黒字化へ
昨季の収支は、決算期間を昨年4月から1年間とし売上約9億6千万円。営業利益は3億6千万円超の赤字だった。元沢社長は「3年間で運営の基礎ができた。2年後の5季目には売上約17億円、利益5千万円超えを狙い、黒字化させる」と意気込む。最終候補地を2カ所に絞り調整を進める1万人収容の新アリーナ計画にも触れ、「バスケ興行とアリーナ運営で40、50億円は十分狙える」との展望を示した。
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