川崎区版SDC始動
地域課題解決へ
4月26日
川崎区役所大師支所近くに1年限定の空き地「One(ワン) Park(パーク)」が4月16日にオープンした。大師地区で活動する(一社)大師ONE博(奥貫賢太郎代表理事)が管理運営を行う。2027年開所予定の新支所が目指す、地域住民に身近で愛着のある居場所を体現する実験の場として、イベントなどを行っていく。
開園時間は午前10時から午後9時。敷地の半分の広場は、フリースペースで、市民の憩いの場や、地元団体の活動の場としての使用を想定。キャンピングシェルと呼ばれるトラック着脱式の箱部屋を用意し、ここを仮店舗に開業を目指す人の支援も行う。3カ月に1回程度、第一土曜日(予定)にマルシェイベントも開催。それ以外の月には店舗協力を募り、地域の子どもが職業体験ができるイベントも実施していく。毎月第3土曜日には「作戦会議」を開き、同所の活用方法について話し合いを行う。
残り半分のスペースではキャンピングシェルを活用した個室焼肉店を展開。収益の一部は同所で行われるイベントなどに活用される。焼肉事業はキャンピングシェルを提供する「ジューセツマーケティング」(神戸市)と焼き肉店経営の「万燈」(鶴見区)が協力する。
16日に行われたキックオフイベントには、地元町内会、商店街、地域団体、市役所関係者など約40人が参加。大師地区商店街連合会の石渡茂会長は「大師の商店街は空き店舗が増え衰退の一途。この取り組みが成功し、若い人たちが戻ってくれば、大師の活性化につながる」と期待を寄せた。一方、仲見世通りでわらび餅を製造販売する大谷堂のように、一緒に取り組んでいきたいと意思表明する事業所や個人も多く見られた。
奥貫さんは「ここに集まったみなさんの思いを合わせて、新しい活動を盛り上げていきたい」と意気込んだ。
同所は元区役所大師支所分室で、敷地面積は約991平方メートル。大師支所の仮庁舎工事が始まるまでの期間限定で地域活動の拠点として、民間に貸し出された。
若者も参加
当日は19・20歳の若者4人でつくる任意団体「かわさき区EST」も参加。「泡祭(ばぶるふぇす)」と銘打ち、シャボン玉企画を行い、場を和ませた。小林宏奈さんは「こうした地域の活動に、若い人の参加が少ないと感じている。一緒に地域を盛り上げたい」と意気込みを語った。
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4月26日
4月19日