川崎区桜本に完成した在日大韓基督教会川崎教会に、新たな福祉の拠点「みんなの家」が設けられ、4月21日と22日には、内覧会が行われた。社会福祉法人青丘社(三浦知人理事長)は、同法人が展開する様々な福祉事業をつなぎ、地域の高齢者や障害者らの孤立や貧困を防いでいきたいとしている。
同施設は、老朽化した旧川崎教会の建て替えで、昨年4月から工事が行われてきた。建て直しにあたり、設立主体の川崎教会は地域交流の場を併設した施設を構想。同法人がその呼び掛けに応じ、両者で地域拠点づくりを進めてきた。
建物面積は821平方メートル、地上4階建ての鉄筋コンクリート造。このうち1階には「ウェルカムスペース」として、地域の人が気軽に交流できるスペースが開設された。同施設に隣接する桜本商店街にこれまで事務所を構えていた「地域活動センターマナ」が移転し、ウェルカムスペースの運営に携わる。桜本保育園や、桜本商店街の一角などで行われてきた子ども食堂や食材を無料で配布するフードパントリー活動も同施設で開催する。2階は、高齢者デイサービスや外国につながりのある子どもたちへの学習サポート教室が行われる。3階は、教会の礼拝堂や集会室が設置。集会室では、在日高齢者交流クラブ「トラヂの会」や高齢者識字学級「ウリマダン」などが開かれる。
三浦理事長は「これまで手探りでやってきたことを、コミュニティーワークとしてつなげていき、人間が幸せに生きる福祉の原点に切り込みたい。その拠点が新しい会館である『みんなの家』だ」と意義を強調。「高齢者がいつまでも地域交流を続けられるような開かれたデイサービスなど、生きづらさを抱えてきた人たちが居場所として利用してもらえるよう取り組みたい」と意気込みを示す。
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