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公開日:2023.05.19
地域団体開発
体幹向上、すごろくで
スポーツ医ら監修
川崎幸病院などを運営する社会医療法人財団石心会グループが設立した「一般社団法人みんなの健康」と川崎フロンターレはこのほど、小学生の運動能力とコミュニケーション力の向上、膝を守ることを目的とした『こども体幹すごろく』を共同開発した。
すごろくには、さいわい鶴見病院が企画協力。さいわい鶴見病院関節外科センター長・竹内良平医師と、同院リハビリテーション科・手塚純一理学療法士が監修した。
全55マスで「膝を伸ばし、腰を高くして歩く(10歩)」「ガッツポーズ4回する」など、体幹を使う動きや「魚の名前を3こ(言う)」、早口言葉を言うといった頭を使うコマがあり、飽きずに楽しく体を動かすことができる。また、「隣の人と一緒に実施する」といった指示のコマもあるなど、コミュニケーションを図りやすいよう配慮。川崎フロンターレのキャラクター「ふろん太」やみんなの健康塾のキャラクター「フクスケ」をデザインに採用し、子どもたちのモチベーションが上がる工夫を凝らした。
5月3日には、富士通スタジアム川崎(川崎区富士見)で開かれたスポーツイベントで初披露し、多くの子どもたちが楽しんだ。参加者からは「ちょっとした動きでもきつい」との声も上がっていたという。
スポーツ省が実施した2021年度の全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果によると、子どもの体力合計点は08年度に調査を開始以来、過去最低を記録する。みんなの健康事務局担当者によると「子どもの体力・集中力の低下、ケガの増加といった課題に対してスポーツと医療の面から何かできれば」との思いが開発のきっかけと明かす。監修した竹内医師はスポーツ医として国民病と言われている「変形性膝関節症」を憂慮。「将来治療した場合にも、スポーツ歴があると筋力改善が大変良く回復が早いこと」(竹内医師)から膝を守るエッセンスを加えた。
こども体幹すごろくは「みんなの健康塾」のウェブサイトで閲覧・ダウンロードできる。
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