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公開日:2023.11.10
川崎区小田日下部さん
夫婦で消防団活動
特技生かし充実の日々
川崎区小田に住む日下部幸範さん(45)は川崎消防団第5分団、中国出身の妻・月(げっ)華(か)さん(33)さんは機能別消防団として地域活動に励んでいる。夫婦で消防団員になり初の「秋の火災予防運動」(11月9日(木)から15日(水))を迎え活動への思いを新たにした。
地域に密着し、火災や災害時に住民のリーダーとして安全を守る消防団員。その中でも機能別消防団員は、自身の特技を生かし特定の分野で活躍する。いつ起こるかわからない災害に備えながら地域の安全確保や住民との連携を深めている。
昨年夏、川崎に引っ越してきた日下部さん家族。幸範さんが消防団員に興味を持ったのは偶然遭遇したある出来事がきっかけ。川崎区内で強盗犯を捕まえ、被害者に直接感謝を伝えられた時に、「人の役に立つ活動」をしたいと決心したそう。幼少期から柔道と剣道で鍛え、体力には自信があった。
思い立ってすぐに、さまざまなボランティアについて調べ、地域密着で活動できる消防団員に惹かれて、2022年9月1日付で川崎消防第5分団に入団した。妻の月華さんは、娘と息子を連れて訓練を見学する中で「外国人の多い川崎で、中国語が話せるという自分の語学力を生かして人のためになる活動をしたい」と志願。今年6月に機能別消防団に入団した。市によると、夫婦で消防団員として活動しているのは4組で、基本団員と機能別団員なのは日下部さん夫婦のみ。
夫婦で活動をしているからこそ、日ごろの会話でも、子どもにとって危険な場所や災害時に注意が必要なエリアなどについてよく話すという。
仕事との両立
普段はIT企業に勤めている幸範さん。平日はサラリーマンとして働き、休日を訓練にあてるのは体力的につらく感じることもあるが、実際に急病人の応急救護ができたときは大きな達成感を得た。川崎消防第5分団長の小原直正さんは合気道の師範で、幸範さんの娘を指導しており「消防団に入らなかったらなかった出会い」と幸範さんは話す。地域との交流が深まるのもやりがいのひとつになっている。小原さんは「普段から熱心に活動してくれている。積極的に活動に参加してくれる仲間がもっと増えてほしい」と話す。
幸範さんは「今後も活動を通して自分自身と住民の意識を高め、いつ起こるかわからない災害に備えたい」と意気込む。
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