神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
川崎区・幸区版 公開:2024年8月2日 エリアトップへ

市教委 教訓生かし負担軽減へ 全国でプールの給水ミス

教育

公開:2024年8月2日

  • X
  • LINE
  • hatena
市立小の水泳授業に使われたサギヌマスイミングクラブ鷺沼(エスアンドエフ提供)
市立小の水泳授業に使われたサギヌマスイミングクラブ鷺沼(エスアンドエフ提供)

 各地の学校でプールの給水ミスが相次いだことを受け、文部科学省は7月10日、「プール管理が教員の負担になっている」として負担軽減を求める通知を全国の教育委員会に送った。昨夏に市立小学校でプールの給水ミスが起こり、校長らが水道代を賠償する騒ぎがあった川崎市では、独自の改善策を進めている。

 今年6月には、東京都江戸川区の2つの小学校と大阪市の小学校で給水を放置するミスがあった。各地で続く給水ミスに、文科省は「学校における働き方改革に配慮した学校プールの管理の在り方について(依頼)」と題した通知の中で、民間業者に委託するなどして教員らの負担を軽減するよう求めている。

 川崎市では昨年5月に市立小学校のプールで給水ミスがあり、市教委は流出した水道代金の半額を学校長や教諭に請求。他の自治体の過去のケースを参考にした判断だったが、川崎市に対して賛否両論、様々な意見や抗議が寄せられた。

 市教委ではこれを教訓に、まずプール管理に関するマニュアルの改訂作業に着手。給水ミスを防ぐために「プールの給水作業は複数の教職員で進めること」や「作業内容を管理職に報告すること」を明記。また、ろ過装置などの機器の「操作マニュアル」がない学校が全体の4割を占めたことから、市教委がひな型を作ったうえで各校でマニュアルを整備した。担当者は「ミスが起こっても、個人に責任を問うような事態を防ぐため」と説明する。

 プール管理の難しさは、設備も状態も各校で異なる点にある。今年4月の時点で市立学校162校にプールがあるが、担当者は「108校でプール清掃を業者に委託しているが、給水も打診したところ、『設備が違いすぎて無理』とのことだった」。スイッチを入れて数時間で満水になるプールもあれば、旧式の「バルブ式」で古いものなら、夜間を除いて給水するため計100時間を要する場合もある。

 一方、水泳の授業は「学習指導要領」の中で「教育活動」に位置付けられているため、「指導計画や評価は教員が担う業務」と担当者はいう。昨年度に水泳の授業を実施した川崎の市立学校は、校外プールを使った5校を含め計165校だった。すべて学校の授業として実施された。

川崎区・幸区版のトップニュース最新6

「地域に開かれた場に」

「どまりば」

「地域に開かれた場に」

大師地区にオープン 地元団体運営

4月25日

大師が桐光学園に大金星

県高校野球春季大会

大師が桐光学園に大金星

監督「選手の成長に感動」

4月25日

平和への思い新たに

川崎大空襲80年

平和への思い新たに

市民団体、神職が慰霊祭

4月18日

サマリーの記載情報共有

川崎市看護協会

サマリーの記載情報共有

交流会報告書が完成

4月18日

人材確保支援などに力

川崎商議所

人材確保支援などに力

2025年度主要事業計画

4月11日

警告ブロックを新設

川崎アゼリア

警告ブロックを新設

視覚障がい者の請願受け

4月11日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

川崎区・幸区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

川崎区・幸区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2025年4月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook